2006年05月30日

偽密告状に踊らされる首相

フランスから

 世間知らずのエリートほど、だまされやすいことが、偽メール問題で明らかになった日本だが、フランスでも、エリートが偽の手紙に踊らされて、政界が大混乱中だ。

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 フランスでは、政界・財界のエリートは通常、特別な学校に行く。政治家や高級官僚は通常、政治学院や国立行政学院、財界指導者は、ポリテクニックなどの卒業生が多い。ドビルパン首相もシラク仏大統領の卒業した国立行政学院の卒業生で、外務省畑を歩み、シラク氏に気に入られて、代議士を経ることなく、首相にまで上り詰めた。

 そのドビルパン氏にとって、最も不快な存在が、国民的人気の高い若き有能な政治家、サルコジ内相だ。

 ハンガリー移民を親に持つサルコジ氏は、まさにたたき上げの政治家で、内相や財相として実績を残し、その判断力、実行力には定評がある。来春の大統領選でも野心をむき出しにしているサルコジ氏が賄賂(わいろ)を受け取っていたという密告状にドビルパン氏は飛びつき、秘密裏に捜査を指令し、失脚を謀ったとされている。

 密告状は偽物だったことが明らかになり、作成者が名乗り出たことなどで、ドビルパン氏は窮地に追い込まれた形だ。また、この疑惑には、サルコジ氏の政敵であるシラク大統領もかかわっていたとされている。もし、本当に偽手紙に踊らされて、同僚議員の失脚を謀ったとすれば、「フランス政界始まって以来の恥」(野党社会党)ということになる。

 同時に、うぶなエリートを国のトップに据えることへの懸念も広がっている。エリート教育を大学とは別に行っているフランスでは、帝王学、ノブレス・オブリージュ(高貴な者の義務)を教えているわけだが、その効果がなかったことになる。今、フランスでは、エリート教育への国民の不信も広がっている。

(A)

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Posted by でじたる書房 at 2006年05月31日 11:48