2006年06月05日

殿様商売の半国営デパート

エジプトから

 エジプトには、ナセル大統領によるソ連型社会主義導入時代の残滓(ざんし)がいまだ色濃く残っているものがある。その代表的なものの一つが、革命以前の一流デパートだったオマール・フェンディだと、知人が説明してくれた。

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 首都カイロの数十店舗をはじめ、全国の一等地に、広大な敷地を持った大型店舗を所有して繁栄を極めていたのだが、ナセルによる社会主義革命後、国家に没収されて国営となるや、経営は破綻(はたん)、現在は半国営にして営業を軌道に乗せ、最終的には全面的に民営化への途上にあるのだそうだ。

 ところが半国営化された今でも、社会主義政権下でサービス精神を根こそぎ無くしてしまったあしき伝統の一部はそのまま残っているようで、何と、この経済競争が激しい時代に、午後二時から午後六時半まで閉店しているのだ。もちろん午後六時半に開店後十時半まで営業するものの、午後も開店し、夜は十二時まで開店して、顧客の確保に余念がない新型店舗(モールと呼ばれる大型商店街)と比較し、いかにも殿様商売と見えてしまう。

 昔を知っている友人は、外国製品など一流商品を集めてはいるものの、価格は割高でサービス精神が無いと言って嘆く。実際行ってみても、店内はいつも客数が極端に少なく、店員には、笑顔も営業意欲も見られない。仕事をしようがすまいが同じ給料をもらう公務員によるお店になってしまっているということのようだ。

 共産主義崩壊前のソ連時代に、モスクワの5つ星ホテルに泊まった際、受け付けにビア樽(だる)のような老女がデンと座ってにらみを利かしていた姿にショックを受けたが、それに象徴されるサービスゼロ(どころかマイナス)状況を思い出させるに十分なカイロのオマール・フェンディだ。

(S)

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この記事へのコメント
 ジェンダーというのは「社会的な性」の問題で「生物学的な性」とは別の問題です。そのあたりを混同しないように気をつけたいですね。ジェンダーの問題は事実的な差異の問題ではなく価値観の問題なのです。ですからジェンダーの問題が空論であるとはいえないように思えます。
Posted by オサム at 2006年06月06日 14:32
ジェンダーフリーは日本でのみ使われる言葉のようです。
社会的文化的な男女の平等を指すのでしょうけれど、あいみなところもありますね?
Posted by monica at 2006年06月06日 23:34
管理者様へ ○「悲痛」と「悲哀」(オーストリア)の♪ブログでコメントをクリックするとこのページに来てしまいます。リンク先が間違っていませんか?
Posted by k at 2006年06月06日 23:38
 メルマガの読者の皆さん、確かにリンクのURL違ってますね。メルマガ担当者に注意しておきます。ただしくは、
 ○「悲痛」と「悲哀」(オーストリア)
http://blog.worldtimes.co.jp/archives/50519433.html
Posted by 管理人N at 2006年06月07日 14:01