2006年06月09日

子供の健康害する排ガス

中国にて

 きれいな空気は、人間の健康にとって最も基本的要素だ。大気汚染は近年、私たちにとって身近で、最も切実な問題となっている。

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 成長期の子供たちは、肺が完全に成長しきっていない状態なので、特に大気汚染には弱い。通気口が狭く、刺激されるとふさがってしまう。そして呼吸するのが速く、汚染された空気を多く吸ってしまう傾向にある。

 「年配者や病人を別にして、子供たちは最も大気汚染の影響を受けやすい。現在の大気汚染レベルで子供たちにはっきりと影響が出ている。このような環境下で育つ子供たちは、成長途上でさらに連鎖的な肺機能発達の遅れを導く可能性が大である」と香港大学の社会医学教授は言及した。また世界保健機関は、大気汚染は赤ちゃんの呼吸器疾患による死亡や、子供たちの肺機能低下をもたらす要因だと報告している。
 六百人の子供たち(五歳から十一歳)は、曾蔭權行政長官に「大気汚染対策に緊急に取り組んでほしい」と、手紙や絵で嘆願した。

 香港人の大気汚染への六大不満は、(1)子供の健康を害する(2)外出時、呼吸がしづらく目が痛くなる(3)ディーゼルエンジンの排ガス(アイドリング時)(4)タバコの煙(5)環境省の強制的で、最新でない、安全性が不確実な健康アドバイス(6)香港立法会が「大気を汚染して利益を得ている産業界」を報奨している−ことだ。

(下根 森・香港在住)

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sekai_no_1 at 14:13│Comments(3)TrackBack(0)アジア 

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この記事へのコメント

1. Posted by スゲオ   2006年06月09日 20:15
3 京都議提書にあるように、大国中国も一国一地域の問題ではなく地球規模の問題と考え解決に取り組んでほしいものです。
2. Posted by 蚊め!   2006年06月10日 04:03
呼吸しづらく目が痛くなる…そうとうひどいですね。そしてそのガスの余波は確実にモンスーンに乗って日本に届く…。
3. Posted by itochan   2006年06月20日 14:08
黄砂同様、朝鮮半島(韓半島?)を越えて日本に確実に届きますね。

日本の大気汚染公害などを他山の石として、あるいは日本から技術支援を行ったりして、地球規模で改善して欲しいですね。

日本だと、夏場に時折光化学スモッグ警報などが流れますが、中国でも類似の警報はあるのでしょうか。

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