2006年06月16日

巨大ショッピングモールの不思議

フィリピンから

 先日、首都圏の埋め立て地にオープンしたばかりの「モール オブ アジア」という巨大ショッピングモールを冷やかしに行ってきた。その敷地は三十八万六千平方メートルに及び、世界で三番目に大きいという触れ込みだ。平日にもかかわらず多くの客でにぎわっていた。

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 多く国民が飢えを感じているこの国で人々はいったい何を買い求めているのだろうかと疑問に思うが、店内を歩く人々のほとんどは手ぶら。店内の階段やベンチにはボーっと時間をつぶす人であふれており、みんな涼みに来ているだけのようだ。これでも膨大な利益を上げているのは人件費の安さにほかならない。ここで働く店員も高い商品には手が出ない庶民のひとりなのだ思うと少し気の毒になる。

 建物はマニラ湾に面する一等地で店舗から続く陸橋を渡れば海を望む公園に行けるぜいたくさ。早くも観光スポットとして人気を集めている。周辺には高級マンションが建設予定で米大手のデル社が大規模なコールセンターを開設するなど、マカティ市に続く商業地区になると期待されている。

 一日ではとても回りきれない巨大な店内には、立体映像を駆使した最新の映画館や国際競技にも使えるスケートリンクなど遊戯施設も充実している。しかし、ここでなければ買えないというものは見当たらない。「何でもあるように見えて実はそうでもない」のがフィリピンの巨大ショッピングモールの特徴だ。やたらと大きいだけに歩き回らねばならず、本当に買い物をしたい外国人からは「疲れるだけ」との本音も聞こえる。

 ブランドショップや高級レストランなどが立ち並ぶ店内は一般庶民の生活からはあまりに懸け離れた世界だ。しかし、この非日常性が逆に庶民を引き付ける魅力となっているのだから皮肉なものだ。

(F)

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