2006年06月21日

ドイツで空前絶後の国旗ブーム

ドイツから

2度の世界大戦の敗退、ナチス・ドイツの犯罪などが原因で自虐心が強い傾向にあるドイツが、ワールドカップ(W杯)自国開催をきっかけに堂々と愛国心を示すようになった。

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 ケーラー大統領は国営ラジオとのインタビューで、W杯を通じた愛国心の高まりは「美しく、喜ばしいこと」とし、「わが国が通常化していることの証拠」と歓迎した。ドイツ福音派教会のレーマン大司教は週刊誌フォークスに対し「ドイツが世界中から認知されるのは好ましいこと」とし、もはや愛国心を示すことは後ろめたいことではないと強調した。

 W杯開始以来、多くのメディアはドイツを称える記事をひんぱんに掲載している。懸念されたファン同士の衝突やフーリガン、強制人身売買、ネオナチの問題はほとんど報告されていない。世界中からのサッカーファンとの交流も自然な形で行われ、「オープンでフレンドリーな国」のイメージを世界に発信することに成功している。

 黒赤黄色のドイツ国旗は全国の至るところに掲げられている。W杯開催都市の市街地ではドイツの試合の有無に関わらず、ドイツの国旗を手にするサポーターの姿が目立つ。これだけの数の国旗が国中に掲げられるのはドイツが統一した16年前以来のことだ。商店街やアパートの窓はもちろん、自動車用の旗も「必須のアイテム」(ビルト紙)になっている。大手ガソリンスタンドのシェルではあっという間に5万5000本の国旗が売り切れたという。

 シュツットガルトの大手国旗製造業者は、予想以上の売れ行きに製造が追いつかないという。今年前半期のドイツ国旗の売り上げは前年より10倍伸びる見通しだ。不足分は中国と台湾からの輸入で補う予定という。

 被侵略国であるポーランドや英米仏などのメディアは一様に、ドイツの愛国感情を好意的に受け止めている。オーストリアのスタンダード紙は社説で「ドイツは周辺国から常に特別視されていたが、“普通の国”になる努力を怠っていない」と評価した。

 仏ルモンド紙は、「クリンスマン監督率いるドイツ代表のサポーターは戦争経験世代の連帯的罪意識に囚われていない」と好意的に分析した。

 ドイツ人のローマ法王、ベネディクト16世の就任、そして今回のW杯はドイツに大きな自信を与えているといえる。時事週刊誌シュピーゲルのマトゥセク文化部長は「1974年のW杯西ドイツ大会と比べて断然愛国心が高まっている」という。過去を清算し、卑屈なメンタリティを克服しつつあると評価。愛国心の高まりは「一時的ではなく持続的となるであろう」と分析している。

 政府のベーマー移民統合長官は、スポーツを通じた自然な愛国心の高まりは、ネオナチの影響力衰退に寄与する可能性を示唆している。

(T)

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面白いネタがあったので紹介します ドイツで空前絶後の国旗ブーム 日本ではマラソンの沿道応援だったり、いろいろと何気に普通に振っている日の丸国旗ですが、大事なのは次の部分だと思います。 『被侵略国であるポーランドや英米仏などのメディアは一様に、ドイツの愛国...
ドイツで空前絶後の国旗ブーム【ドイツ堪能!!】at 2006年07月07日 00:14
この記事へのコメント
 よかったですね。おめでとうございます。わが祖国は特別な日以外で日の丸掲げると…●翼と勘違いされることも多い…。
 アメリカなんて駅にも、橋にも、自分の家にも当たり前のように星条旗掲げているのに…。
Posted by 蚊め! at 2006年06月22日 04:59