2006年06月27日

寂しくなったIAEA理事会

オーストリア

 国際原子力機関(IAEA)6月理事会はここ数年経験したことがないほど寂しい理事会となった。先ず、取材するメディア関係者の数がめっきりと減った。大手通信社の記者たちは従来通りに取材に勤しんでいるが、新聞社の記者たちの数はめっきりと減ってしまった。通信社の流し記事でカバーするメディアが増えたからだ。一方、テレビ中継車の数も20台を超えた2月の緊急理事会の時と比べると、今回は2台に過ぎない。IAEA報道官も理事会開幕前に「IAEA理事会としては珍しく退屈な理事会になりそうだな」と思わず呟いたほどだ。

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 理由は明らかだ。イランの核問題がIAEAからニューヨークの国連安保理事会に主舞台を移したからだ。

 安保理付託後、理事会ごとに情報合戦を展開してきたテレビ・レポーターや大手新聞社記者たちは「これで少しは静かに休めるかな」とのんきなことを言っていたが、フリーランサーたちは「ああ、これでは飯が食えなくなる」と悲鳴を発していたことを思い出す。ロシアと中国がイランへの制裁協議を回避するために、イラン問題の協議を安保理からIAEAに戻すべきだと主張したときなど、多くのフリーランサーは内心、喝采したはずだ。

 ウィーンに本部を置く国際機関はゆうに30を超える。その中で、メデイアが常時カバーする機関といえば、石油輸出国機構(OPEC)とIAEAだけだろうか。特に、北朝鮮の核問題やイランの核問題が国際問題となって以来、IAEAはメデイア関係者にとっては目を話せられない機関となってしまった。IAEA取材でスター記者となった通信社記者もいるほどだ。そのIAEAが「退屈な機関」となってしまえば、フリーランサーだけではなく、ウィーン駐在のメディア関係者にとって「死活問題」となるわけだ。

 そんなメディア関係者の喜怒哀楽などは関係ないといわんばかりに、欧米とイラン間の外交戦が今も進行している。

(O)

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sekai_no_1 at 14:42│Comments(1)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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この記事へのコメント

1. Posted by 蚊め!   2006年06月30日 03:58
フリーランサーどもの、一発屋記事じゃない、貴紙の熱く、読み応えのあるの記事をいつも待っています。
(特にウイーン発は)

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