2006年06月29日

アンフェアな戦争

米国から

 対テロ戦争は、唯一の超大国・米国にとっても本当に苦しいものである。最近、それを改めて実感させられることがあった。

★ 続きを読む前に、ご協力お願いします! ⇒ 人気blogランキングへ

 イラクで先週、アルカイダ系テロリストに拉致されていた米兵二人が、遺体となって発見された。「常軌を逸した残虐な拷問」(イラク軍少将)の末に殺害されたとみられている。

 活字にするのもはばかられるような仕打ちを受け、若い米兵が絶望の中で死んでいったのではないかと思うと、胸が痛くなる。

 しかしこういうニュースは、イラクのアブグレイブ刑務所での収容者虐待や、キューバのグアンタナモ基地での「人権侵害」など、米軍が“加害者”である時と比較すると、すぐに忘れ去られてしまう。いつもはテロリストの「人権尊重」を声高に叫んでいるリベラル系大手メディアが、沈黙してしまうからだ。

 また、ある保守系コメンテーターは、こんなことを言っていた。「欧州人は、いつも米国に対して『人権』『人権』とうるさく言ってくるが、米国人が被害者になった時は、欧州からは何の非難の声も聞こえてこない」。人権の「ダブルスタンダード」ではないかと怒っているのだ。

 対テロ戦争において、米軍は捕虜取り扱いに関する規定など戦争法規を百パーセント厳格に守ることが要求される。これは当然のことだ。

 対するテロリストは、禁じ手無しのやりたい放題だ。それでも、誰も彼らに法の順守などを求めたりはしない。「非文明人に何を言ってもムダ」ということだろうか。これが対テロ戦争の本質とはいえ、米国にとってはアンフェアなことだ。

 米国(大統領)批判もいいが、われわれはもう少し、人間の所業とは思えないテロリストの蛮行に対し、強い怒りを持つべきではないだろうか。

(M)

★ これは面白い、と思った方はクリックを!! ⇒ 人気blogランキングへ


この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/sekai_no_1/50534188
この記事へのトラックバック
□アンフェアな戦争  By 世界おもしろニュース しかしこういうニュースは、イラクのアブグレイブ刑務所での収容者虐待や、キューバのグアンタナモ基地での「人権侵害」など、米軍が“加害者”である時と比較すると、す??71776
[世界おもしろニュース: アンフェアな戦争]【Je vous aime oiseaux!】at 2006年06月29日 19:10
この記事へのコメント
米国に住んでいると、ここまで洗脳されてしまうのでしょうか?いわゆる対テロ戦争の本質を完全に忘れた(或いは勉強不足で知らない?それとも意図的に忘れた?)素人の意見でしかありません。
Posted by 違うと思う at 2006年06月29日 12:24
よこやりのようですが・・・

批判的なコメントを書くようでしたら、読まなくてもいいのでは?

コナン君は『真実は一つ』と言ってますが、物事の見方はたくさんあると思います。
この記事に対する、「違うと思う」さんの考えも一つの見方かもしれませんが、あえてコメントでそれを書くのはどうかと思ってしまいます。
Posted by RAM at 2006年06月29日 12:52
米国は国益のために対イラク戦争をしかけたのであり、イラクに大量破壊兵器がないことも、911事件がイラクとは無関係であることも、初めから分かっていました。当初は米国も様々に詭弁を弄して自己の行為を正当化しようと試みていましたが、次々と事実が明らかにされたことにより、間違いであったことを認めざるをえない状況となりました。米軍にしても、テロリストにしても、結局は権力の駒にしか過ぎません。911事件やいわゆるテロリストの背後に米国の姿が見え隠れすることも少なくありません。事実は非常に複雑で、なかなか表に出てこないものでしょう。私の言いたかったのは、記者の職務は事実の探求とその公開であり、感情論で議論すべきではないということです。政治の世界で事実は隠されているものですが、この事実を知った上で政治は如何にあるべきかを考えるのが、現代社会に生きる我々の義務ではないかと思うのです。
Posted by 違うと思う at 2006年06月29日 13:35
RAMさん、「批判的なコメントを書くようでしたら、読まなくてもいいのでは?」というのは言い過ぎだと思うなあ。読む自由もあるわけだし。それに第一、このコラムは(その主張を支持するしないにかかわらず)稚拙だよ。こんなのをジャーナリストが書いていること自体を野放しにしないためにも、批判のコメントはむしろ歓迎すべきじゃないのかね? 気の合うものだけが褒め合っているだけなら、このブログも必要ないんじゃないですか?
Posted by Jerseyan at 2006年06月29日 17:55
批判はしてもいいと思うけれど、やり方があるんじゃないかな・・・?コメントを通して知識や見方を深められるわけだから。でも、最初の「違うと思う」氏の文章では、具体性もなく、正直、討論を拒否した攻撃的独断的言葉と響いた.最初から、2回目のように具体的に書いて欲しかったな,皆が皆、専門家じゃないし。そうすれば、「私はこんなことを聞いたのだが、関連はどうだろう、氏の言うように本当に「・・・」だろうか、それとも・・・」ってな具合に意見交換になって、そういう事実や見方があったか、ってなことになる・・・。それと、Jerseyan氏が「稚拙だよね」っていうのもいいけど、なぜ稚拙か説明してほしい。言いっぱなしにしてるって感じがしてしょうがない。
Posted by karu at 2006年06月29日 19:35
アメリカ政府を擁護しないけど、人権に関して沈黙したり、一方的見方しかしないのは、やはり問題だと思う。たとえば、ドイツは、ユダヤ人虐殺の歴史から、長い間、イスラエルが、パレスチナにひどいことをしても沈黙していた。日本だって、戦争中、中国に酷いことをしたけれど、じゃあ、天安門事件の人権被害や、核実験によるウイグル人の健康、人権被害に、口を挟む権利なし、なんて理屈になるんだろうか。こんな状況で声を上げたら叩かれるのはわかっているから、この記事の指摘はむしろ勇気がいるかも。政治的に利用される可能性はあるし、過去の被害国の感情はおさまらないだろうけれど。被害者が誰であれ、人権は侵されることのない権利でなければ、と思う。世界は不完全だけど、「全ての人への人権意識」を満ち続けることで、100年後、200年後には少しでもいい方向に変えていけないだろうか・・・。
Posted by karu at 2006年06月29日 19:39
アンフェアと言えばその通り。
でも、それはアメリカが自ら選んだ事。

人間性を保った戦いをしているアメリカには勝って欲しい。
Posted by 悪って、なんだろ…? at 2006年06月29日 19:39
アメリカは大量破壊兵器の嘘とか、女性兵士拉致の一件とか、銅像の一件とか、劣化ウランによる放射能汚染とか、原油略奪の一件とか、アブグレイブの一件とか、戦争の度に事件を捏造したり、どう考えても「正義」とは無関係の行為を行って、自らの信用を落としています。
そのツケなのではないでしょうか。

「正義」の部分は両手を上げて歓迎します。
しかし「正義」でない部分については、正義の名を借りたテロ組織として活動しているわけで、批判されるのも当然です。

>批判
根拠があるなら批判はしていいんじゃないでしょうか。
根拠のない誹謗中傷はまずいけど。
Posted by itochan at 2006年06月29日 20:09
karuさん、「稚拙」って言いっぱなしになっているとの指摘はその通りですね。遅まきながら説明しますと、このコラムは米国に向けられた批判について、間違いがあれば、それを正し、反論があれば、それを紹介した上で、「アンフェア」と筆者が書くのなら、「違うと思う」さんの書き込みもなかったかもしれないと思います(もちろん、何を書き込もうがいいわけですが)。ただ、このコラムは米国民の受け取り方を紹介したものではなく、筆者の感じたことを書いてあるのであって、それが一方的な米国サイドに立った感想だけで、それはジャーナリストの態度じゃないと思ったわけです。で「稚拙」と表現しました。
Posted by Jerseyan at 2006年06月30日 00:51
 私は、この記事の意見に賛成しますけど。いろんな意見があっていいのではないですか。どれを真実と取るかは、それぞれですから。(社会経験、他の情報源の有無、自らが抱いている思想など)
 ところで、テロリストこそ、マスコミ(あるいは一般大衆)の審判を受けなければならないと思うのです。なぜならアメリカ軍は組織ですから、交戦規定もあるし、それから逸脱すれば、いつか、どこかのマスコミが白日の下にさらけ出します。しかしテロリストにはそれがない。しかも、一般人を巻き込むなど何とも思ってない。政府や軍に文句があるなら、その建物や、基地を襲撃すればいいのに…。テロは主として一般大衆に恐怖を与え、復興の意志をくじいたり、厭戦気分を蔓延させたり、なし崩し的な休戦・停戦にさせるのが目的なので、仕方がないのですけれど。
 
Posted by 蚊め! at 2006年06月30日 03:35
 私は、この記事の意見に賛成しますけど。いろんな意見があっていいのではないですか。どれを真実と取るかは、それぞれですから。(社会経験、他の情報源の有無、自らが抱いている思想など)
 ところで、テロリストこそ、マスコミ(あるいは一般大衆)の審判を受けなければならないと思うのです。なぜならアメリカ軍は組織ですから、交戦規定もあるし、それから逸脱すれば、いつか、どこかのマスコミが白日の下にさらけ出します。しかしテロリストにはそれがない。しかも、一般人を巻き込むなど何とも思ってない。政府や軍に文句があるなら、その建物や、基地を襲撃すればいいのに…。テロは主として一般大衆に恐怖を与え、復興の意志をくじいたり、厭戦気分を蔓延させたり、なし崩し的な休戦・停戦にさせるのが目的なので、仕方がないのですけれど。
 
Posted by 蚊め! at 2006年06月30日 03:46
Jerseyanさん説明をありがとう。ご趣旨がわかりました。でも、私は「米国に向けられた批判に間違いがある」という「アンフェア」とは読まなかったです。例えば捕虜拷問に対して、アメリカは事実が明かされる可能性がテロリストグループより大きくその結果、西欧諸国を始め世界からから批判をうけるのに、テロリストの捕虜拷問殺害は、西欧諸国もそれほどでもない、という点ではないかと思います。私の知っている「アンフェア」の他の例は、アブーグライブの捕虜虐待時、アラブのマスコミはアメリカの非道に怒り爆発させてたけど、事実がアメリカ兵によって明らかにされたことは考慮しないし(マスコミの使命って何?)、移管後イラク人警官によるイラク人虐待はアブーグライブのように取り上げない。アメリカ政府のしたことはあまりにも酷かったけれど、この不均衡に目をつぶるわけにもいかない、と思う。
Posted by karu at 2006年06月30日 07:09
それと、この記事は、「米国民の受け取り方を紹介したものではなく、筆者の感じたことを書いてあるのであって、それが一方的な米国サイドに立った感想・・・」、ともいいきれないと思う・・・。なぜなら、記事で、「ある保守系コメンテーターは、こんなことを言っていた。」と、引用し、「「欧州人は、いつも米国に対して『人権』『人権』とうるさく言ってくるが、米国人が被害者になった時は、欧州からは何の非難の声も聞こえてこない」人権の「ダブルスタンダード」ではないかと怒っているのだ。・・・」ここが、「アンフェア」ということに関係あるんだと思います。このコメンテーターに対して、「そんな態度とられる理由は何か?」と、問いたい気もするけれど、特に民間人が犠牲になった時、米国民というだけで軽んじられるのは納得がいきません・・・。

Posted by karu at 2006年06月30日 07:19
反響に少々驚いています。記事の論調が非常に危険な要素を含んでいるからでしょうけど。少し追加しますが、「アンフェア」といっても、そもそも米国は何故イラクに侵攻したのですか?「対テロ戦争」といっても、テロを作っているのは米国でしょう。それに他国軍に一方的に侵略されたイラクから見れば、これは侵略者に対するパルチザン活動とも言えます。「テロリストの残虐性」と言いますが、多数の民間人を巻き添えにして比較にならない人数を殺戮している米軍の方が残虐でないと言えますか?またイラクにおける利権を米国に奪われた欧州が、米国の方を強く批判するのは当然でしょう。「ダブルスタンダード」については語るに落ちます。米国のそれが、こんなものでないことは誰でも知っています。政治は非常に複雑なものです。これを単純な感情論にすり替えかねない記事をジャーナリストが書くのはどうかと思います。
Posted by 違うと思う at 2006年06月30日 11:11
議論が大きくなって少々驚いています。元はと言えば、この記事の論調に非常に危険な要素が含まれているからでしょうけど。付け加えさせて頂きますが、「アンフェア」などと言っても、そもそも米国は何故イラクに侵攻したのでしょうか?「対テロ戦争」と言いますが、テロを作っているのは米国でしょう。また他国軍に一方的に侵略されたイラクから見れば、これはパルチザン活動とも言えます。「テロリストの残虐性」と言いますが、数多くの民間人を巻き添えにして殺戮している米軍の方が残虐でないと言えますか?またイラクにおける利権を米国に奪われた欧州が、米国の方を強く批判するのは当然でしょう。「ダブルスタンダード」については、米国のそれがこの比でないことは誰でも知っています。政治は非常に複雑なものです。それを単純な感情論にすり替えかねない記事をジャーナリストが書くのはどうかと思います。
Posted by 違うと思う at 2006年06月30日 11:24
違うと思うさんの問題提起に感謝します。でも、イラクの複雑な宗教的、民族的、利益グループ構成を見れば、今イラクで起こっていることは、単純に「他国軍に一方的に侵略されたイラクのパルチザン活動」とはいえないと思う。さらに、イラクの過激なテロの多くにヨルダン、シリア、エジプト人が関与していることも、それを裏付けるのではないかと思う。
爆弾や劣化ウラン弾による直接大量殺人や間接殺人は、その非人間的冷酷さが浮き彫りになり、テロリストの捕虜斬首(生きた人間の首を切り落とすのに2分ぐらいかかる)と映像撮影と配布は、相手を極限まで苦しめて殺す残虐さが浮き彫りになる。死者の数も考慮されるべきだが、死者が少ないから、とか、アメリカが非道なことをしたからだでは済まされないとおもう。
Posted by karu at 2006年06月30日 20:48
私が言いたいのは、国家の戦略の批判と別に、個々の事例において人権を守るよう努めていくべきじゃないか、ということです。北朝鮮の日本人拉致に、「拉致はたった十人余、対して日本は何人殺し、何人虐殺した」といわれたら、日本には発言する権利はないでしょうか? それと、話ずれますが、国連の議決を待たずアメリカを支持し、「大量破壊兵器の情報が間違ってた」と英米が認めた後も、それにはまったく言及せず、「総合的に見てアメリカ支持は間違ってなかった」とのみ言った日本政府を見たら、日本も間接的にイラク民間人大量殺人に関与した、しかもその認識がないと思いませんか・・・?
今回、いろんな人の意見が聞けてとても為になりました。ありがとうございます。
Posted by karu at 2006年06月30日 21:36
アンフェアにはアンフェアを。
じゃないけど、日本もそろそろやっちゃう?
昔だけど、三国干渉にもロシアを負かして、ドイツの植民地を
押さえて、フランスにはインドシナでお返しをしたことだし、
怒らせると怖いよ。
なんせ、この国は引っ込み思案なくせに、戦ったら強さだけは以上だから、
相手は確実に大損失を出してしまう。
と、歴史は証明している。
ためそうか、三バカトリオさん。
Posted by でもさ at 2006年07月05日 01:54
アンフェアにはアンフェアを。
じゃないけど、日本もそろそろやっちゃう?
昔だけど、三国干渉にもロシアを負かして、ドイツの植民地を
押さえて、フランスにはインドシナでお返しをしたことだし、
怒らせると怖いよ。
なんせ、この国は引っ込み思案なくせに、戦ったら強さだけは以上だから、
相手は確実に大損失を出してしまう。
と、歴史は証明している。
ためそうか、三バカトリオさん。
Posted by でもさ at 2006年07月05日 01:55
 でももう今はどれだけ強いかどうかはさっぱり未知数だよ。
米国に負けてハーグ伊条約違反の「国の洗脳」をうけたわけだから。
もっとも、また支那やロシアと戦うような状況になったら、
当然先の戦いの様に便意兵のゲリラ戦の用意もしなきゃならない。
欧州も今アフリカでゲリラ戦をしている。欧州兵の虐殺される現実も
惨憺たる有様らしい。それでもフランスの外人傭兵部隊に入ったり、
NATOに参加したりする人達は正直すごい勇気だと思う。
 あちらは遣りたい放題で、こちらは国際法を世界一遵守。で、
あちら側は列強の支援を受け放題受けて、こちらの島国は大苦戦、
という戦争を経験した国としては、米国の立ちはだんだんと怪しくなっていると思える。
Posted by あsdf at 2006年09月01日 19:14
少し話を巻き戻しますね。
 イラクに大量破壊兵器はない、と言う根拠はないです。なぜなら、長年にわたって、イスラムに先祖帰りしたイランの(アメリカ主導の中東のパワーバランス正常化)抑止力として育てていたのが、フセイン率いるイラクで、アメリカはそのときに化学兵器も譲渡していたからです。
 それをもちろん軍の高官も知っているから、あれだけ躍起になって探すのではないでしょうか?
 
Posted by 蚊め! at 2006年09月06日 13:23