2006年07月17日

イスラムの日常

エジプトから

 イスラム教徒の日常生活は、夜明けから日中、夜中に至るまで毎日が宗教戦争をしているような側面がある。彼らが一日五回の礼拝で、唱える言葉は、「アッラー・アクバル(神は偉大なり)」「私は誓う、アッラー以外に神はいない」「私は信じる、ムハンマドはアッラーのメッセンジャー(預言者)」などだ。

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 祈りの時を告げるアザーン(アナウンス)が、夜明けに大きなスピーカーからものすごいボリュームで流され、ほぼ全員がその声で目を覚まして礼拝をする。これが、正午(一時前後)、午後(四時前後)、日没(午後八時前後)、夜(九時前後)とあって、その都度、礼拝時と同じ言葉が流される。新聞という新聞は、日の出・日没の時間ごとに変化する毎日の祈りの時間を、必ず記載して、読者に告げる。つまり、イスラム教徒は、一日五回同じ言葉を耳から聞き、同じ言葉を自ら五回唱え、時には文字で読み、お祝いの時や、喜び合う時、時にはデモの時も、これらの言葉を唱えて暮らしている。一回の礼拝が十分平均でも、一日一時間近く神とムハンマドに誓いを立てていることになる。金曜日には、さらにイスラム指導者の説教を聴くことになる。

 日本で慶祝時に「万歳」を唱えるようなもので、「アッラー・アクバル(神は偉大なり)」は、いろんな時に口ずさまれる慣習的な言葉になっている。イラクのテロリストが、誘拐した外国人などを殺害する時にも同じ言葉を唱えて実行する。

 日常生活がこんな状況であるため、反イスラムに対する反応が迅速で強烈だ。その最大の実例が、彼らがアラブ・イスラムの土地であると規定するパレスチナの土地を奪ったイスラエル、それを後押ししているとみる米国、さらにアラブ・イスラムの土地イラクに侵攻した米軍という具合に、国境を越えてイスラムの故に集うイスラム教徒が後を絶たない。

(S)

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この記事へのコメント

1. Posted by 蚊め!   2006年07月19日 20:28
 神は偉大なり!はいいけれど、テロリストが、外国人殺害のとき、その言葉を唱えるのはいささか疑問を呈するのだが…。
 宗教、神の悪用と考えるのはやはり日本人的考えでしょうか?
2. Posted by itochan   2006年07月21日 05:33
ちょ… ちょっとこれはひどい。

記者の意見が全くなくて、しかも全部断定口調で終わってる。
内容が本当なのか、それとも偏見なのか、真相は知らないけど、戦争状態にありデリケートな今、どう考えてもまとめ方がおかしい。


> イラクのテロリストが、誘拐した外国人などを殺害する時にも同じ言葉を唱えて実行する。

アメリカ人はちょっと何かあると「ちくしょーめ」(Godが入る英語で)をいいます。
ひいきの野球チームが負けると言うし、イラクを空爆する時にも言います。

アメリカ人はちょっと何かあると「なんてこった」(Hellが入る英語で)をいいます。(以下略)

って並べて見るとバランスがとれるかなぁ?
3. Posted by itochan   2006年07月21日 05:35
もう一つ。

> 日常生活がこんな状況であるため、反イスラムに対する反応が迅速で強烈だ。
> その最大の実例が、彼らがアラブ・イスラムの土地であると規定する
> パレスチナの土地を奪ったイスラエル、
> それを後押ししているとみる米国、
> さらにアラブ・イスラムの土地イラクに侵攻した米軍という具合に、
> 国境を越えてイスラムの故に集うイスラム教徒が後を絶たない。
だと、
 イスラエル、米国、米軍(同じでは?)が、「反イスラムに対して集うイスラム教徒」であるっていう文章になってると思う。

そもそも、どこの国のイスラム教徒が、どこの国境を越えて、どこに集まってるといいたいのかが気になります。
アメリカのイスラム教徒が、レバノンに集まってるのかな?(人間の盾?)
4. Posted by 蚊め!   2006年07月23日 19:25
atさんは冷静ですね。私は結構(  ̄- ̄)))フムフムと見てましたが、次は記者らしい(?)文章を期待しましょう。

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