2006年07月18日

スタジアム観戦の欠点

ドイツから

 サッカーのワールドカップ(W杯)の決勝戦では、イタリアがフランスにPK戦の上、優勝した。優勝の瞬間よりも、延長後半でのフランスの主将MFジダンの頭突きによる一発退場が最も印象に残るシーンとなり、何だか後味の悪い終わり方になった。大会を通じてドイツ全体が盛り上がったが、このシーンで帳消しにされたような気さえする。

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 頭突きは試合と関係のないところで行われたため、主審も二人の副審も見逃している。第四審判員は「直接見た」と後で証言しているが、それも定かでない。

 第四審判員は、備え付けのモニターでこのシーンを見て初めて、主審に報告、レッドカードとなったという見方が有力だ。イタリアGKブフォンが主審に抗議しなければ、レッドカードとならなかった可能性もある。フランス人弁護士は、審判員がモニターを見てから審判を下すのは違法として、試合のやり直しを求めている。

 果たして、このシーンをスタジアムで見た人は何人いたであろうか。スタジアムのモニターでは得点シーンや好プレーがリピートされるが、ファウルなど問題のシーンは一切放映されないことになっている。ファンによる暴動を防ぐためだ。スタジアム観戦していた人は、何が原因でマテラッツィが倒れているか、どうして中断しているか分からなかったに違いない。

 現地紙は「ジダンがどうして退場したのか理解ができなかったし、ああいう終わり方はすっきりしない。かえってテレビで見ていた方が良かった」というスタジアム観戦したフランス人サポーターの声を紹介していた。

 スタジアムで観戦していた記者も同じだ。ブラジル雑誌の記者はやはりこのシーンを見逃し、「携帯電話で同僚に確認し、やっとどういうことか分かった」と話している。

(T)

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sekai_no_1 at 09:19│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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