2006年07月29日

やはり怖い?NY

米国から

 この十年来、ニューヨーク市の治安は至って良くなったと言われる。ジュリアーニ前市長の時代、同市では小さな犯罪も見逃さず、厳しく取り締まる治安強化政策が導入され、地域住民や巡回する警官自身の安全意識も著しく向上した。これがいわゆる「割れ窓理論」。

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 ニューヨーク市警発表の統計を見ると、二〇〇五年の重大犯罪に関する認知件数は十三万三千二百九十六件。〇一年当時は十六万二千四百九十四件だから、四年間で三万件近い重大犯罪が減っている。もちろん、日本と比べると、発生する犯罪数はけた外れに多く、街角の雰囲気も外れた所に行くと荒れた感じがする。しかし、十年前を知る人に聞くとたいてい、「だいぶ良くなったよ」と答える。

 今月六日、マンハッタン島とニュージャージー東岸をつなぐ地下鉄「PATHトレイン」の連結トンネルを爆破するテロ計画が暴露された。こうした事件・計画が発覚するたびに、ニューヨーク市は警官が総動員され厳しい警戒網が敷かれる。ここまで治安が強化されると、「ニューヨーク市は安全」と思いたくもなる。しかし、裏では「やっぱり、この街は怖い」という事件が起きている。

 最近も、この七日に、市の地下鉄内で電動式のこぎりを両手に持った男が暴れ、男性が胸を切られ、重傷を負った。また、十日には医師が所有するビルを自殺目的で爆破。幸い、この医師以外に死亡者はいなかった。

 さて、地元のニューヨーク・タイムズ紙はこのほど、エンパイアステートビルが夜中二時まで展望台の営業を延長したことを報じた。恋人や新婚カップル、はたまた外国からの団体観光客が深夜の情景を楽しむ様子が描かれていた。怖いのか、怖くないのか。「世界の商都」はさまざまな顔を持っている、ということなのだろう。

(N)

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この記事へのコメント

1. Posted by m   2006年07月29日 14:15
>幸い、この医師以外に死亡者はいなかった。

一人死んでるんだから「幸い」はないでしょ。

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