2006年08月18日

疑問尽きない名品詐欺

韓国にて

 「名品」マーケティングは韓国では効果的と聞いたことがあったが、それを証明するような名品詐欺が最近起こり、世間を騒がせている。

★ 続きを読む前に、ご協力お願いします! ⇒ 人気blogランキングへ


 これまで名品詐欺というと、名品の模造品密売などが中心だったが、この事件は全く存在しないブランドを名品として仕立て上げ、それを販売していたということが新しい。

 その名も「ビンセント・アンド・コ」(Vincent&Co)というブランド。ヨーロッパ王室に納品される百年の伝統を持つスイス産最高級名品時計と宣伝していた。昨年からソウルの江南一帯で口コミで広がり始め、だまされて購入した人も百人を超えるという。

 驚くのはその値段で、最も高いものは腕時計一個九千七百五十万ウォン、安いものでも五百八十万ウォンと目が飛び出るほどだ。一方、原価は五、六百万ウォンの時計で六万ウォン、九千七百万ウォンのもので三百万ウォンでしかなかった。単純計算で、三十−百倍近い暴利をむさぼっていたことになる。

 売った方がもちろん悪いのだが、買う方も買う方だ。それだけ高価なのにどうしてもっと調べなかったのだろうか、名品だから大丈夫と信じ切っていたのだろうか。疑問は尽きない。

 韓国では「名品」マーケティングは常とう手段。大手メーカーは積極的に名品化して付加価値を訴え、媒体を通じて宣伝を繰り返している。今回の事件で「名品」に対し、社会が再考する契機になればいいのだが。

(Netseoul・ソウル在住)

★ これは面白い、と思った方はクリックを!! ⇒ 人気blogランキングへ



sekai_no_1 at 13:08│Comments(1)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by itochan   2006年08月18日 14:40
「原価」ではなくて、品質に対する「相場」で比較しなければならないのではないでしょうか。
人気ブランド名がつけば原価に関わらず値段は高くなると思います。

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

電子ブック
シベリア鉄道見聞録 ウラジオストクからモスクワまで、「ロシア号」6泊7日同乗ルポ! ほか電子ブック多数!
メルマガ

このブログは、メルマガ「ワールド・ニューズ・メール」と連携しています!


QRコード
QRコード
最新コメント
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

月別アーカイブ