2006年08月22日

アレクサンドリアの変貌

エジプトから

 久しぶりに地中海沿岸の都市アレクサンドリアを訪れてみて、近年各所が改修されて美しく変貌(へんぼう)を遂げている様子を実感することができた。アレクサンドリアは紀元前四世紀に、アレクサンダー大王によって建設された町。温暖な地中海気候を背景に、ヨーロッパ的雰囲気が漂う小ぎれいな町なのだが、特に数年前に、古代のロマンを蘇(よみがえ)らせた「アレクサンドリア図書館」が完成して以降、観光客の目を意識してか、街全体の整備が進められたようだ。海岸線に沿った道路の拡張整備や車線の整備、岩を取り込んだ新たな橋の建設、道路沿いの塀の装飾、ビーチの整備、展望台の設置などが行われていた。

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 数年前は内部に何もなかったカートベイの要塞(ようさい)(岬の先端に突き出た美しい要塞)は、階段を上って各部屋に入り、砲弾用の入り口から外を見渡せるようになっていた。何よりも驚いたのは、数年前、模型の魚を泳がせていたカートベイ付近の水族館に本物の魚が泳いでいたことだった。当時1緒に訪れた日本人観光客が、「事もあろうに海の町アレクサンドリアの水族館に模型の魚とは!」と絶句して、エジプトの文化水準を疑ったことが懐かしい。

 モンタザ宮殿(国王の別荘だった)に向かう海岸線は、意外に長く、行っても行っても、まだ先があるという感じ。しかも海岸線上には途切れることなく高層ビルが立ち並んでおり、モンタザ宮殿とカートベイの要塞間だけでも16キロほどもあるのだから驚きだ。

 ただ惜しむらくは、洗練された小ぎれいな街にあるビーチが、華やかな色彩に彩られているのではなく、黒っぽい色で覆われ、異様な雰囲気にあふれていることだ。泳いでいるのは男性と子供たちだけで、女性は皆一様に黒い服を着込んでただ海岸を見詰めているからだ。

(S)

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この記事へのコメント

1. Posted by かもめ   2006年08月27日 00:28
イスラムの国だから、当然といえば当然ではないでしょうか?泳ぎたい女性はどこで泳ぐんでしょうね?金持ちは自分の家のプールかな?でも、他人の(異性の)目を気にせず泳げるというのもいいものでは?

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