2006年08月23日
女性工作員の早足
ウィーンから
「ねえ、先に行っててもいいわよ」。
妻にそういわれなくても、当方は先に行く。
数分後、妻は当方に追いつくばかりか、追い越していった。
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「ねえ、先に行っててもいいわよ」。
妻にそういわれなくても、当方は先に行く。
数分後、妻は当方に追いつくばかりか、追い越していった。
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それほど、妻は早足だ。どこかに出かける時も当方は先に出ることにしている。妻は体育会系出身ではないが、限りなく体育会系に近い。早足だが、呼吸が荒れない。
一方、当方は限りなく体育会系から遠いうえ、早足そのものが好きではない。歩きながら周りを見たり、散歩中の犬に出会えば、ちょっと声をかけたくなる。
ところで、妻より早足の女性に出会ったことが一度ある。
冷戦終焉直後、取材のためにウィーン駅からプラハ中央駅行きの夜行電車に乗った時だ。3人組みの北朝鮮工作員がウィーン駅から当方の後をついて来た。その中の1人が若い女性工作員だった。プラハでホテルのソファで休憩していた時だ。その女性工作員が何時の間にか当方の傍まで来ていた。まったく気配を感じさせない。当方が女性工作員に気付くと、彼女は直ぐに離れていった。音もしない。まるで、忍者だ。
その後、大韓航空機爆破事件の犯人、工作員・金賢姫の自伝を読んで北朝鮮工作員の訓練内容を知った。夜に山道を歩く訓練など、通常の人間では到底ついていけないハードな訓練だ。その著書のお蔭で、あの女性工作員の早足は訓練された成果だと分かった。
当方の遅足を笑う妻に向かって、「きみは北朝鮮の女性工作員みたいだね」とからかってみた。
すると、「少し呼吸が荒れる程度の早足は健康にいいのよ。あなたも少しは早く歩いてみたらどうなの」と言い返してきた。
(O)
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一方、当方は限りなく体育会系から遠いうえ、早足そのものが好きではない。歩きながら周りを見たり、散歩中の犬に出会えば、ちょっと声をかけたくなる。
ところで、妻より早足の女性に出会ったことが一度ある。
冷戦終焉直後、取材のためにウィーン駅からプラハ中央駅行きの夜行電車に乗った時だ。3人組みの北朝鮮工作員がウィーン駅から当方の後をついて来た。その中の1人が若い女性工作員だった。プラハでホテルのソファで休憩していた時だ。その女性工作員が何時の間にか当方の傍まで来ていた。まったく気配を感じさせない。当方が女性工作員に気付くと、彼女は直ぐに離れていった。音もしない。まるで、忍者だ。
その後、大韓航空機爆破事件の犯人、工作員・金賢姫の自伝を読んで北朝鮮工作員の訓練内容を知った。夜に山道を歩く訓練など、通常の人間では到底ついていけないハードな訓練だ。その著書のお蔭で、あの女性工作員の早足は訓練された成果だと分かった。
当方の遅足を笑う妻に向かって、「きみは北朝鮮の女性工作員みたいだね」とからかってみた。
すると、「少し呼吸が荒れる程度の早足は健康にいいのよ。あなたも少しは早く歩いてみたらどうなの」と言い返してきた。
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この記事へのコメント
1. Posted by 蚊め! 2006年08月29日 10:50
なんかS・クーンツが書いている小説の一シーンみたいですね。最後の行。


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