2006年08月24日

親戚の増える季節

ブラジルから

 ブラジルは今、十月の選挙(大統領選挙・知事・州議会選挙など)を控えて国内が選挙戦に沸いている。

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 まず、注目度という観点に絞れば、もちろん大統領選挙が抜群だ。現在は、左派系労働党(PT)のルラ大統領が一次選挙で過半数を取って早々と勝利を収められるか、ということに注目が集まっている。ルラ大統領は昨年、与党・労働党の相次ぐ汚職疑惑で苦境に立たされたが、貧困層から根強い支持や持ち前のカリスマ性からその人気には大きな陰りは見えない。

 大統領選挙は、テレビ宣伝や大掛かりな演出もあって派手な世界。一方、地方選挙(州知事・議員選挙)もなかなか「ここまでやるか」という点で面白い。

 選挙戦の時期になると、大都市、地方都市を問わず、何らかのイベントやパーティーに出席すると、必ずいずれかの党に属する立候補者がいる。彼らは、その場の顔役に紹介を任せて、誰彼構わず握手をしながら自己紹介と宣伝をしていくわけだが、特に共通の知人や親族がいる場合には握手の力はより強くなる。“確実な一票”“支援者”というわけだ。

 また、事業を展開している記者の友人などは、「商売柄、交友関係が広いせいか選挙の時期になると友人や親戚(しんせき)が急に増えて困る」と苦笑する。先日、あるパーティーに出席したところ、州議会選挙に立候補している女性政治家から「実は私はあなたの遠縁に当たるのよ、よろしく」などと言われてびっくりしたという。確認したところ、どうも本当に遠い縁戚関係に当たるようだが、「一度も面識のない人物に“親戚”だと言われ、最初は本当に驚いたよ」と語った。

 ただし、そこは“選挙慣れ”した友人のこと、「この時期に友人と親戚が増えるのはご愛嬌(あいきょう)だよ」と笑った。

(A)

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