2006年09月05日

KGB職員の悩み

ロシアから

 日本でKGB(国家保安委員会)といえば、おっかない機関の代名詞。アメリカやイギリスの映画でも、必ず悪役として登場する。

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 ところが、ロシア人にとっては、「自国を守る機関」といった印象しかない。ソ連時代は、国民の約30%がKGBと何らかの関係を持っていたといわれ、近所にKGB要員がいたりする。極めて日常的組織なのである。

 KGBは今、FSB(連邦保安局)と名前を変えている。ディーマ君は、ここに勤務している。見た目は、普通の知的な好青年である。

 そんな諜報(ちょうほう)員の彼も、年ごろになったので結婚したい。そこで、インターネットを使い、田舎の美人を探した。(モスクワ娘は、甘やかされて育ち、いい妻にならないという説がある)。すぐ見つかった。彼女は引っ越してきて、ディーマ君と結婚した。が、すぐ別れた。

 ディーマ君は、またネット経由で、シャラポワ系の美人を見つけ、二回目の結婚をした。しかし、現在別居中である。

 なぜ、ディーマ君は女性とうまくいかないのか? これは職業に関係がある。
 人は一日の大半を職場で過ごす。帰宅すると、奥さんと何を話すか? これは仕事の話をするだろう。

 ところがディーマ君は彼女に仕事の内容を明かせない。“シャラポワ”が、国の秘密をペラペラと友達に話す危険がある。

 となると、夫婦の会話はほとんどなくなる。女性は、話をしない男に対し、「もう私のこと愛してないのね」と思わないだろうか?

 ソ連時代は、KGBの仕事に対する理解があったので、無口でよかった。しかし、民主主義のロシアでは、妻がすぐ逃げる。

 ディーマ君は、きょうも暗い顔をして職場に行く。007は、笑顔一発で女性を口説き落とす。しかし、現実はそう甘くないのだ。

(Y)

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sekai_no_1 at 08:29│Comments(2)TrackBack(0)ロシア 

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この記事へのコメント

1. Posted by ああ無情   2006年09月05日 21:54
なな、なんてかわいそうなんだ、ディーマ君!
他のFSB職員もそうなのか、ディーマ君が運が悪いのか。
知的なディーマ君、詩を作って奥さんに捧げるか、歌を歌って会話の無さを埋め合わせたまえ〜。
2. Posted by 蚊め!   2006年09月06日 13:08
仕事以外の話題を見つけるしかないですかね。

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