2006年09月15日

きわもの写真効果

タイから

 バンコク・ポストやネーションなどタイで発行されている英字紙では、そういうことはないのだが、タイ語の現地紙の一面トップの写真は、思わず目を背けたくなるようなきわもの写真が掲載されていることが多い。

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 例えば、高層ビルから飛び降り、途中でバウンドして女性の片足のもげた死体といった日本では到底、お目に掛かることがないものだ。

 タイ人には低俗な猟奇的趣味があると言う者もいれば、一つの生命の終焉(しゅうえん)を次の生命の始まりとみる輪廻(りんね)転生による死生観の違いと分析する人もいる。

 多分、二つとも真実の側面を突いているように思うが、売らんがための過激写真の陳列に自己規制の縛りがかからないジャーナリズムサイドの問題が大きいように思う。

 とはいっても、伊勢丹の最上階にある紀伊国屋書店では、日本の週刊誌などのグラビア写真は大抵、切り取られて売られている。人に半裸姿をさらすことを恥とするタイ人女性は、水着の上にTシャツを着て泳いだりする。

 こうした伝統的美意識からすればヘアヌードが当たり前となった日本の週刊誌グラビアは、“タイの聖域”を侵す冒涜(ぼうとく)と見られてもおかしくない。

 現地紙や海外の雑誌の扱いを見るだけでも、この国の倫理基準が露呈していて興味を引く。
 さて、健康に有害なたばこ規制を強化しているタイ保健省では、このほど、すべての公共スペースを禁煙とするほか、見る人によっては吐き気さえ催しかねない写真を掲載したたばこパッケージを投入する方針を打ち出した。

 その写真とは、煙害でのどに穴の空いたものだが、タイ語現地紙以上にインパクトのあるものだ。

(T)

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sekai_no_1 at 09:12│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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