2006年09月18日

ダーチャの野菜

ロシアから

 評判の悪いソ連時代にもいいことはあった。無農薬野菜を普通に食べることができたのだ。

 ソビエト時代モスクワでは、じゃがいも、にんじん、玉ねぎなど、泥だらけで売られていた。きゅうり、トマト、ピーマンなどは、冬から春にかけて店から姿を消す。大きさもバラバラで、見た目も良くない。

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 しかし、味は良かった。

 九〇年代の改革で、野菜市場も変わった。今はどんな野菜も一年中食べることができるし、形も大量生産された規格品のようになっている。しかし、昔の深い味わいはない。

 ニコライさん(70)は「今の野菜は薬漬け。ロシア人の寿命が短いのは食べ物が原因だ」と嘆く。

 しかし、彼には奥の手がある。それがダーチャ(小さい別荘)。年金暮らしなので、五月からダーチャに住み農業に励む。

 日本人は、「別荘か、ニコライさん大金持ち?」と思うが、モスクワ市民は普通にダーチャを所有している。

 ソ連人ニコライさんは、育てた野菜を売ろうとは考えない。秋には有り余る収穫があるので、友人に配る。

 筆者も最近、無農薬のきゅうり、トマト、ピーマンを大量にもらった。

 お店で買ったものと比べると、違いは明らか。きゅうりもトマトもピーマンも硬くて甘味がある。店で買ったものは水っぽくて、味がほとんどない。そして、ニコライさんの野菜は、もらってから三週間たっても腐らなかった。

 そんなニコライさんにも悩みがある。子供たちが、農業に関心が無いこと。過酷な資本主義に生きる子供たちは、「お父さん。野菜を作る労働力と時間と費用を考えると、農業はいい投資とはいえないよ」などと言う。

 なんとなく寂しい気がするのは、ニコライさんと筆者だけではないだろう。

(Y)

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sekai_no_1 at 09:03│Comments(2)TrackBack(1)ロシア 

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1. ソ連時代には無農薬野菜 ロシアになったら・・・?  [ おもしろニュースダイジェスト ]   2006年09月22日 22:55
見た目を美しく大量にそろった品質で一年中・・・という消費者の希望にあわせてたら仕方ない。 美しくて美味しい無農薬野菜は高価。 ダーチャの野菜 ロシアから  評判の悪いソ連時代にもいいことはあった。無農薬野菜を

この記事へのコメント

1. Posted by PUPUPU   2006年09月19日 00:43
そんなんあるったいね〜

日本の野菜に感謝、感謝
2. Posted by 蚊め!   2006年09月19日 02:05
 日本人は世界一見た目を気にする民族らしいので、農家の方々は、品種改良もさることながら、農薬、保存料てんこもりとかいうう・わ・さ。

 いちばんいいのは、農家(作ってる人)の人とお友達か、血縁関係になって、直で分けてもらうのがベストです。チップくらいはずめばながーいお付き合いになるのでは?

 彼らは出荷用と自家消費用と分けて栽培しているというう・わ・さ。自家消費はもちろん無農薬です。
農家の人の追加レス、及び証明レスがほしいな。

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