2006年09月19日

固くなったドネルケバブ

ドイツから

 数日前、トルコの代表的ファストフードであるドネルケバブが突然食べたくなり、アパートの二軒隣のトルコレストランに食べに行ったが、肉のあまりの固さにびっくりした。売れ行きが悪く、肉の表面が固まってしまったからだ。

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 ドネルケバブは、巨大な串(くし)に刺さった加工ラム肉を削(そ)いで、サンドイッチにして食べるもの。ドイツではハンバーガーよりも安価でボリュームがあることから人気が高い。筆者のアパートの半径一キロ以内には十軒はあり、ソーセージやフライドポテトを売るドイツ系ファストフード店の数をも上回る勢いで出店が続いている。

 店主の話によると、最近10日間、暇な日が続いている。にぎやかなのは、トルコのサッカーチームの試合がテレビ中継される週末夜ぐらいだという。
 それもそのはずだ。ドイツで最近、賞味期限が4年以上も過ぎた肉が大量に市場に出回っていることが発覚したからだ。そのうちのほとんどが、ドネルケバブ用に出荷されたもので、ドイツ全国に流通している。

 国内メディアでは「腐った肉スキャンダル」と称され、報道に熱が入る。トルコのメディアは「ドネルケバブ商売をつぶそうとする策略だ」と非難している。有力大衆紙はドネルケバブの成功をねたんで束になって攻撃していると報道する。

 トルコ人口が国内で最も多いベルリンでは、一個の平均価格は二ユーロ(約300円)。ここ数年で生き残りを懸けた値下げ競争が激化し、どこも採算が取れるかどうかの闘いを強いられている。前出の店主は「これでは値下げを検討しなければならない。狂牛病の時もそうだったが、ドイツ人はすぐにヒステリーになるが、しばらくすれば忘れる」と笑った。

 (T)

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sekai_no_1 at 08:38│Comments(2)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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この記事へのコメント

1. Posted by itochan   2006年09月24日 13:09
日本国内で1度だけ食べたことがあります。おいしいですよね。

日本でいうと、O157の風評被害みたいなものですね。
韓国のゴミ餃子事件(ただし日本への輸出用)も思い出しました。

肉屋の保証があればいいんじゃないかな。近所の肉屋から仕入れるとか。

2. Posted by 蚊め!   2006年09月26日 09:54
 みんな、腐った肉とか言ってるけど、われわれ現代人は、新鮮な肉は血の匂いなどがすごくて食べられないとか言う話を聞いたことがあります。
 あるシェフ談「肉は腐る寸前が一番美味しい」

ところで、4年経ってても、しかるべき保存手段を講じていれば大丈夫ではないのでしょうか?

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