2006年09月22日

「誠実チーム」で名誉挽回

フィリピンから

 このところフィリピンでは現職警官による恐喝事件が相次いでおり、日本人も被害に遭っている。警察は汚職対策班「誠実チーム」を設立し、失墜した信頼を取り戻す構えだ。

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 フィリピンの警官が「制服を着たギャング団」と言われて久しい。国民の多くがそう認識し、外国人もできればお近づきになりたくないのが、この国の警官たちだ。

 警察のトップが交代するたびに組織の浄化をうたい文句に、聞き心地の良いキャンペーンが行われてきたが、組織が改善されたという話はあまり聞かない。

 もちろんまじめで親切な警官も多くいるのだろうが、あまりに多くの犯罪に警官がかかわり過ぎて、不信がすべてを覆い尽くしている。誘拐犯罪のターゲットとなる裕福な中華系比人は、警察に通報せず独自のルートで解決を図るというのは有名な話だ。

 違法賭博から誘拐、強盗、押収麻薬の横流しと、警官がかかわる犯罪は実に幅広く多彩だ。忘れ物の財布を持ち主に届けた正直タクシー運転手の方が大きなニュースになるほど、現職警官の犯罪は日常化している。

 この国の多くを占める貧しい庶民は、何も持たずとも困っている人にはとても親切だ。権力を手にした警官が犯罪に手を染め、私腹を肥やす行為は実に残念としか言いようがない。

 このほど国家警察は悪徳警官を取り締まる「誠実チーム」を結成した。自他共に認める「誠実警官」を中心に、公衆の信頼を勝ち取り、悪徳警官の告発を活性化させる狙いだ。

 熱しやすく冷めやすい国民性ゆえに、いつまで継続できるかが大きな課題だが、まずは「不誠実」な警官が多いことを認め、組織の浄化を図る取り組みを心から歓迎したい。

(F)

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sekai_no_1 at 08:50│Comments(2)TrackBack(0)アジア 

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この記事へのコメント

1. Posted by spoonbill   2006年09月30日 01:40
こういうニュースを目にするたびに日本に生まれた幸せを感じます。
日本の警察は国際的に見て格段に優秀だと思います。
日本人はその幸せを当たり前のものと勘違いすべきではありません。
2. Posted by ありんこ   2006年09月30日 16:14
spoonbill さんのコメントを読んで、「そうだなあ」と思いました。
警察が信用に足ることが当然の社会であってこそ、安心して暮らせ、警察や地域社会に貢献できるのではないでしょうか。
日本が鎖国で、世界から(ある面)遅れていたのに、急な発達を遂げられたわけは、人々の間の信頼や尊敬が土台じゃないかと思うことがあります。
そういう意味では、この幸せを当たり前のものにし続けて行きたいです。

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