2006年09月26日

難しい中高年層の再就職

英国から

 終身雇用制がなく中途採用が一般的な英国でも、四十代後半から六十代の中高年層の再就職は極めて困難だ。履歴書を何百通も送ったが、企業側は年齢だけを理由に面接もしないで拒否したという話をよく聞く。

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 老人介護士をしていた六十一歳になる知人も、「履歴書には年齢は書かない。書けば、ほかはまったく読まないですぐにゴミ入れに捨てられるからね」と語っていた。

 英国でも高齢化社会が次第に進みつつあるが、年齢を理由に雇用を拒否されている五十代、六十代は現在、百万人以上にも上っており、社会問題化している。

 英政府はこの十月から新雇用法を導入して、六十五歳未満の者に対しては雇用の際の年齢差別を禁止し、六十五歳以上の労働者に対しては仕事を続ける権利を付与した。

 かつては英国の中高年層の多くは、炭鉱、工場労働者などのブルーカラーとして定年まで働く機会があった。しかし、今は高度情報サービス業などが中心だ。

 日々技術革新が進み、合理化を優先させる現代のビジネス社会では、中高年層の雇用あるいは再教育はメリットがないとする雇用者側の偏見は根強い。

 失業中、求職中で定職がない多くの中高年層は、日本だったらホームレスにでもなるしかないのだが、求職手当、低所得者給付、住宅給付など、各種の社会福祉を受けて何とか生活している。

(G)

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sekai_no_1 at 08:28│Comments(1)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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この記事へのコメント

1. Posted by かもめ   2006年09月27日 01:05
アメリカでは雇用の際の年齢制限は差別とみなされるようだし、イギリスでもそうなんですね。かたや日本は、年齢制限が大手を振ってまかり通っています。日本の敬老精神は、2,30年前でも、「隠居の立場にある人」に対する敬老なんじゃないかと思いたくなります。
合理化を優先の現代ビジネス社会、果たして合理化追求は人間を幸福にしてくれるのでしょうか? 幾分不自由な社会の方が人の助け合いもあり、幸福度が高いと思うのですが。

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