2006年09月29日

内なる服と外なる服

インドから

 タイの国民的履物といえば、間違いなくサンダルだ。このサンダルが結構、便利だ。バンコクは例年、雨期末期の十月は洪水の洗礼を受ける。道路は冠水し、時に家の玄関までボートでというケースもある。こうした季節には、サラリーマンやOLであったとしても、革靴やハイヒールだと道路一つ越えることができない。それがサンダルだと、ズボンのすそをひょいと持ち上げ、ジャブジャブ渡ることが可能だ。

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 しかし、タイと同じ熱帯モンスーンの気候下にあるマレーシアながら、クアラルンプールなどの都市住民はこぞって革靴だ。英国植民地時代からの習慣が、そのまま根付いた格好だ。

 一方、同じ英国植民地だったインドでは、摂氏四〇度を超えるのも珍しくないのに、人々は半袖シャツを着ている人はまれだ。服装の主流は長袖シャツだ。これも宗主国英国の伝統的衣服の習慣によるものだ。ただ、さすがにネクタイをする気にはなれないらしく、上のボタンを一つはずして、開襟シャツ風に着こなしている。

 そのインド人男性も家に帰ってくると、体全体をすっぽり包み込みような白いコットンの民族服を着てくつろいでいる。欧米志向の若者だと昼間はジーンズにTシャツ、夜はパジャマ姿ということになるのだろうが、まだまだ少数派だ。

 ところで大体、一国の近代化が始まると、まず女性のファッションが時代を先取りするものだ。だが、デリーやムンバイなど都市生活者の一部が西洋風ファッションを楽しんでいるだけで、圧倒的多数は依然、長さ五メートルの布からなるサリーを着ている。

 インドはファッション一つとっても、一筋縄ではいかない五千年の歴史を誇る伝統の重みがずしりとのし掛かる。

(T)

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sekai_no_1 at 08:47│Comments(1)TrackBack(0)アジア 

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この記事へのコメント

1. Posted by 蚊め!   2006年09月29日 14:07
 ほえ!サリーって長さ5mもあったんだあ!人を巻くにはそれくらい必要なのかなあ。(トリビアのような気もするが…)

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