2006年10月03日

入り口広く、出口は狭く

フランスから

 日本の大学は厳しい入学試験を通過しなければ、大学には入れない。特に難関校と言われる大学はそうだが、欧米諸国では門戸は広く、出るのは難しいというのが常識だ。フランスも、その例に漏れず、大学入学資格試験(バカロレア)さえ取れば、基本的に全国にあるどの国立大学にも入学できる。

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 友人の息子、ダビッド君もこの秋から大学に通い始めた。彼は、パリで高校を卒業したので、通いやすいという理由で、パンテオンにあるパリ大学に通っている。一方、彼の友人で、バカロレアの成績が全国三位だった優等生は、静かな町で勉強したいという理由で、ブルターニュ地方にあるレンヌ大学に入学した。

 バカロレアというのは本来、高校卒業資格試験で、これがなければ高卒とはならない試験だ。つまり、高校も出口が絞り込まれていることになる。大学は、それがさらに厳しく、ダビッド君の通う大学で、二年生に進級できるのは約五割で、何と入学三カ月以内に一割がやめていくそうだ。

 やめていくのは大学の授業についていけないだけではない。バカロレア試験全国トップだったダビッド君の一年先輩は、入学から二週間で大学をやめてしまった。もともと消防士になりたかった先輩は、大学の授業に出てみて、これは自分には向いていないと結論付け、今は消防士になっている。大学教授だった両親はショックだったそうだが。

 フランスでは大学二年間の単位を修得した時点で、学位が与えられる。日本でいえば短大卒になるわけだが、これを通称名でバックプリュス2と呼んでいる。以降、バックプリュス3、バックプリュス4で四年制の大学卒になるわけだが、入学時の人数からいえば、四分の一程度に減っている。

(A)

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sekai_no_1 at 08:26│Comments(1)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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この記事へのコメント

1. Posted by ありんこ   2006年10月20日 20:08
門戸が広いのはいいことかもしれませんが、多くの新入生を受け入れるとなると、施設面の問題をどうやって解決しているのでしょうね?
それと、教授いしてみれば、大勢の学生の成績を出さないといけないから、筆記試験にせよ、レポートにせよ、かなりの負担があると思うし。筆記試験なら、暗記重視になりそうだし、レポートなら、読む教授は大変だ〜。中には、他人のレポート丸写し、もあるかもしれませんが、数が多ければ気がつかないかも。う〜ん、A記者さん、フランス人(教授)は一体、どうやってるんでしょう?

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