2006年10月14日

核実験にも平静そのもの

韓国から

 「戻って来なくても大丈夫なの?」

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 北朝鮮が「核実験成功」を発表した日、日本の実家から電話が掛かってきた。テレビでは一歩間違えれば核戦争と言わんばかりの騒ぎになっているらしく、親の心情としては、子の身の上を案じて帰国を促したかったのは当然だろう。

 しかし、ソウルは不思議なくらい平静だ。売店のおばさんに「大変なことになっていますね。ニュース見たでしょ」と話し掛けても、「えっ、何のこと?」と逆に聞き返す。

 北朝鮮軍と対峙(たいじ)する三八度線の警備も通常とさして変わらなかったと言い、国全体が「ケンチャンケッチ(大丈夫だろう)」と、実に楽観的だ。

 韓国人が北朝鮮の脅威を肌で感じなくなって久しいと言われる。同じ民族同士が殺し合った韓国動乱からは既に半世紀以上が過ぎ、北朝鮮ゲリラによる青瓦台(大統領官邸)襲撃未遂事件のような生々しい出来事もない。

 おまけに支援と交流で北朝鮮の体制変化を誘導しようという韓国政府の太陽政策の“おかげ”で、「金正日はカッコイイ」とファンクラブなるものまでできた。

 「米国は軍事介入するのか」「北朝鮮の高官が核弾頭搭載のミサイルに言及した」……。マスコミの報道を見ていれば、いやが応でも危機感が増幅してもおかしくない。しかしみんな「自分の生活」に忙しく、よく働き、よく遊んでいる。

 もっとも、かく言う記者も人ごとではない。日本からの電話にわれ知らず「大丈夫。こちらは全くそういう雰囲気ではないから」と答えていたのだから。

 うん? いつの間にか韓国の“安保不感症”に同化してしまったのかしらん――。

(U)

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sekai_no_1 at 08:51│Comments(2)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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この記事へのコメント

1. Posted by 蚊め!   2006年10月14日 13:20
 なるほど…。貴重なレポートですね。
2. Posted by karu   2006年10月16日 17:50
同じ民族だから、とか、自分の家族がそちらにもいるから、とか・・・。特に、同じ民族、ということが、安心のもとではないかと思います。
北朝鮮にしても、万が一日本を攻撃したって、「第二次大戦時の蛮行に対する報復」とかの「大義名分」はつけやすいし、受け入れられやすい、と思っているかもしれないし・・・。韓国も、日本が攻撃される前に、自分達や中国が攻撃される事はない、と思っているのかしらん、と勘ぐりたくなってきます。これがげすの勘ぐりであることを祈ります。

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