2006年10月27日
雨の衝撃
会場は五百人は楽に収容できる芝生を敷き詰めた庭園だった。
中央ホールには大きなスピーカーを置かれ、バックミュージックが流れる。天空に広がる星空の下、参加者はさまざまなワインを賞味し、カレーをメーンにしたケララ料理に舌鼓を打った。
だが、小一時間ほどすると空が怪しくなり、一気にかき曇っていった。そしてやにわに雨は降ってきた。モンスーン後期に当たる十月は、頻繁に雨が降る。しかも、日本の秋雨のような絹の糸のような雨ではない。それこそ、バケツをひっくり返したような土砂降りの豪雨だ。
だから雨が降り始めた途端、参加していた日本人グループは全員、雨宿りのない会場を後にして車を呼び、ホテルに引き揚げた。
だが実は、これでインド人の衝撃的事実に遭遇するチャンスを見逃すことになった。
インド人参加者たちは雨が本降りになると、ずぶ濡れになりながら踊り出し、ディスコ大パーティーになったというのだ。
インドで雨は、大地に生命を吹き込み大自然の恵みと豊饒(ほうじょう)をもたらす福音だ。それに南国ケララでは、雨にぬれて体調を崩すようなことはなく、真夏の夕立にぬれるような爽快(そうかい)さがある。インドの二大祭りの一つである春の到来を祝うホーリーでは、水掛け遊びが恒例となってもいる。
日本人とインド人とでは雨に対する感性が違っているのを、目の当たりにするチャンスを逃してしまった。チャンスをものにするには、何でも素早ければいいというものではない。時にぐずであったり、スローテンポであったり、何より群れから外れた視点を持つことが重要なのかもしれない。
(T)
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中央ホールには大きなスピーカーを置かれ、バックミュージックが流れる。天空に広がる星空の下、参加者はさまざまなワインを賞味し、カレーをメーンにしたケララ料理に舌鼓を打った。
だが、小一時間ほどすると空が怪しくなり、一気にかき曇っていった。そしてやにわに雨は降ってきた。モンスーン後期に当たる十月は、頻繁に雨が降る。しかも、日本の秋雨のような絹の糸のような雨ではない。それこそ、バケツをひっくり返したような土砂降りの豪雨だ。
だから雨が降り始めた途端、参加していた日本人グループは全員、雨宿りのない会場を後にして車を呼び、ホテルに引き揚げた。
だが実は、これでインド人の衝撃的事実に遭遇するチャンスを見逃すことになった。
インド人参加者たちは雨が本降りになると、ずぶ濡れになりながら踊り出し、ディスコ大パーティーになったというのだ。
インドで雨は、大地に生命を吹き込み大自然の恵みと豊饒(ほうじょう)をもたらす福音だ。それに南国ケララでは、雨にぬれて体調を崩すようなことはなく、真夏の夕立にぬれるような爽快(そうかい)さがある。インドの二大祭りの一つである春の到来を祝うホーリーでは、水掛け遊びが恒例となってもいる。
日本人とインド人とでは雨に対する感性が違っているのを、目の当たりにするチャンスを逃してしまった。チャンスをものにするには、何でも素早ければいいというものではない。時にぐずであったり、スローテンポであったり、何より群れから外れた視点を持つことが重要なのかもしれない。
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この記事へのコメント
1. Posted by karu 2006年10月27日 16:58
そうですね。気をつけていても、外国では何が起こった際、生まれ育った「日本」で当たり前の行動をとっさにしてしまいます。現地の人のやり方も観察・見習いたいものですが、なかなか身についた習慣は消えず・・・。
「時にぐずであったり、スローテンポであったり、何より群れから外れた視点を持つことが重要なのかもしれない。」・・・面白い記事で、考えさせられました。
「時にぐずであったり、スローテンポであったり、何より群れから外れた視点を持つことが重要なのかもしれない。」・・・面白い記事で、考えさせられました。
2. Posted by 蚊め! 2006年10月28日 12:35
ずぶぬれディスコ大パーティですか…。
今度は決定的な瞬間を激写してほしいです。きちんと防水して、(いや、Cats and dogなら水中カメラがいいかも…。)
今度は決定的な瞬間を激写してほしいです。きちんと防水して、(いや、Cats and dogなら水中カメラがいいかも…。)


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