2006年11月14日

日は西から昇っている?

英国から

 先日、「なぜ、日は日本ではなく英国に昇っているのか」との見出しに引かれて、日英の経済力逆転を予想した面白いコメンタリーをタイムズ紙上で読んだ。

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 その記事のポイントは、戦後の日本経済の発展を支えてきた製造業を中心とした経済成長の時代(貿易黒字、投資、貯蓄奨励)は終わり、グローバリゼーション時代の潮流に乗って金融業などサービス自由化が進んだ英国の方が優位に立つ、という内容だ。

 確かに英国ポンドは今、非常に強い。なぜ強いのか。

 経済専門家ではない筆者には理論的な説明ができないが、こちらに生活していてヒト、モノ、カネ、情報などがどんどん集まっていて、英国は活気があって繁栄していると身近に感じる。

 なぜこれらが集まるのかと言えば、グローバル化時代における市場経済のネットワークの中心になっているためだ。

 銀行は世界から集めたカネを必死に貸し付けようとする。人々は負債のリスクを気にせず、借り入れして不動産投資などの消費熱に浮かれている。消費需要が増えれば景気が良くなり雇用も増えて、移民も多く流れ込んでくる。

 おかげでロンドンは実質的に世界一の物価高の都市になっており、筆者を含めて日本の会社から円建て報酬を得ている者はイギリス国民のように浮かれることができないのが残念だ。

 本当に日は西から昇っているのだろうか。

(G)

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sekai_no_1 at 08:39│Comments(2)TrackBack(1)ヨーロッパ 

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1. 【関連記事一覧】(12)  [ 【関連記事一覧】(12) ]   2006年11月14日 21:54
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この記事へのコメント

1. Posted by karu   2006年11月16日 17:22
英国版バブルでしょうか。5年後、10年後の結果を注目していきます。
しかし、自然の一部である人間の存在を考えたとき、農業、林業、漁業、畜産業も、「ものつくり」の工業も、サービス業と並んで、或いはそれ以上に大切だと思うのですが・・・。う〜ん、大学時代からそうだけど、やっぱり経済学はわからぬ。
2. Posted by 蚊め!   2006年11月17日 10:16
 ものの生産力は有り余っているのだから、あとはそれをいかに必要なところに売りつけるかがグローバリゼーションのような気がするが。

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