2006年11月20日

野菜高騰対策は漬物で

ロシアから

 ロシア人は、冬が近づくとナーバスになる。キュウリ、トマト、ピーマンの値段が高騰するのだ。

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 夏の間、キュウリは一キロ八十円で買えるが、冬には一本八十円になる。トマトは夏一キロ八十円、冬には四百円を超える。ピーマンも夏は一キロ八十円、冬には八百円になる。冬になると、ロシア人のエンゲル係数はグッと高くなる。しかも、冬の野菜は水っぽくてまずい。

 しかし、賢いロシア人には奥の手がある。それが漬物。

 ニコライさん(70)はダーチャ(小さな別荘)で、キュウリ、トマト、ピーマンを作る。あまりにも収穫が多いため、家族で食べきれない。友人に配ってもまだ余る。

 彼は、精魂込めて育てた作物を腐らせるようなことはしない。余ったのは全部漬物にするのである。

 ニコライさんの家にいくと、漬物が入った大きなガラスの容器が大量に並んでいる。中にはトマトやキュウリのほかに、味付けのための珍しい葉っぱや茎、ニンニクなどが入っていた。

 ニコライさんは、「これで、冬に農薬たっぷりのインチキ野菜を食べなくて済むし、倹約できる」と笑う。

 仕事が忙しくダーチャで農作業する時間がない人も、夏の間に野菜を安く買い、大量に漬物を作る習慣がロシアにはある。夏の終わりには、十キロ単位でキュウリやトマトを買い付ける人を見掛ける。

 しかし、ニコライさんにも悩みがある。資本主義教に入信した子供たちが漬物に興味を示さないのだ。

 OLの娘さんは「お父さん、農作業と漬物をつける時間と労力を考えると、あまりいい投資とはいえないわね」などという。

 そんな娘さんも、父親の漬物が大好物。「ノーコスト・ハイリターンよ」などと言いながら食べるのだとか。

(Y)

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sekai_no_1 at 08:51│Comments(4)TrackBack(0)ロシア 

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この記事へのコメント

1. Posted by 蚊め!   2006年11月20日 21:09
繊維質はともかくとして、ビタミンは根こそぎ不足になると思うのですが。後、塩分取りすぎとか…(漬物)
2. Posted by karu   2006年11月20日 21:47
漬物か・・・。いい考えですね。
日本では、年中、漬物にする野菜も高くて、はあはあ言ってますが・・・。
漬け方しだいでは、繊維だけでなく、発酵して、体によいのではなかろうか?ネットで漬物についてもっと調べて見ます。
ちなみに、「資本主義教に入信した子供たち」も多いのでしょうか?これまでも記事では、精神性を大切にするロシア人、というイメージだったんですが・・・。
3. Posted by メール便   2006年11月20日 23:21
たぶん、漬け物といっても日本のお新香と違って酢漬けだと思います。ビタミンはリンゴとか果物で補うのかな?
4. Posted by 蚊め!   2006年11月21日 21:11
atさん>その高い野菜が全国で1万7000トン廃棄処分になるそうです。農家を回れば格安で譲ってもらえるのでは?ただし、大根と白菜だけみたいですが。

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