2006年11月25日

3Kに苦しむ庶民

韓国から

 景気拡大が「いざなぎを超える戦後最長」になったという日本政府の発表があったと聞き、韓国に来た日本人の経営者に尋ねると、「中小企業がバタバタと倒れている。庶民には実感がない」という答えが返ってきた。「庶民の春」はまだ遠い様子だが、実はこちら韓国も今、庶民受難時代の真っただ中にある。

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 庶民の苦しい事情を次期大統領候補の一人、李明博・前ソウル市長はこんなふうに表現している。「青年失業、子供にかかる課外教育費、マイホーム購入の難しさこそ“庶民三大コットン(苦痛)”だ」。

 新卒者の多くが希望する職に就けず、駅舎の掃除係に応募が殺到している時代、未来の法外な教育費が重荷で子供を一人しか生まない夫婦が多い時代、数年で倍額になるマンションや一年で20%も高騰する新都市の地価にもめげずマイホーム購入に血眼になっている時代――を指してのことだ。三大コットンは、さしずめ「3K」とでも言い換えられるだろうか。

 それにしても社会の既得権層の交代を目指して誕生したはずの盧武鉉政権下で、庶民たちから「なぜ浮かばれないのか」と不満が噴出しているのも皮肉な話だ。庶民景気の回復に失敗し続け、補欠選挙などで議席確保にことごとく失敗している与党が、経済政策を最優先課題に掲げざるを得ない。これも庶民の目を意識してのことだ。

 ついこの間まで、韓国には日本のような重たい停滞感がない、と思っていたが、最近は無理心中や自殺のニュースがどことなく目立つようになってきたのは気のせいだろうか。「来年の話をすると鬼が笑う」というが、韓国の庶民としてみれば、来年末に決まる次期大統領に期待を掛けたいというのが本音だと思う。

(U)

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sekai_no_1 at 09:10│Comments(2)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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この記事へのコメント

1. Posted by あうん   2006年11月27日 04:10
こうやっていずこも格差社会に向かっていくのだろうか。
2. Posted by 蚊め!   2006年11月27日 22:57
 格差社会、中小企業倒産を防ぐには、先進国の消費者が価格破壊を支持しないことですね。
 
 未使用の品物には適正価格があるということを理解すること。
適正価格とは、下請け従業員が最低限人間らしい生活を全うできる給与体系が維持できる価格です。

 あるいはキュリオみたいなロボットにすべてを任せて、人件費を極限まで圧縮させるか。懲役刑に加え、人件費を圧縮するか。

 または兼業農家ならぬ、兼業労働者制度を創設するか。
人件費圧縮企業に属する平社員は、ほかの仕事を兼任できるよう経営者は、最大限の配慮をする。(笑)

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