2006年11月28日

24時間営業の解禁

ドイツから

 ドイツの首都ベルリンで、二十四時間営業を認める法令が施行された。商店に関する規定は州政府に任されているが、超保守的な南部バイエルン州と西部のザールラント州を除く他の十三州はベルリンに追随して二十四時間営業を解禁することに決めた。日本では二十四時間営業や深夜営業は当たり前の話だが、ドイツにとっては新しい試みだ。

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 西部シャルロッテンブルク区にある歩行者天国では先日、デパートだけが実験的に夜十一時まで営業していた。夜遅くに出掛けてみたが、客の数はまばらだ。

 歩行者天国は、十二月からは金曜日と土曜日だけ午後十時まで営業するが、それも一部の店だけ。日曜日の営業も年六回しか許されないことになっているから、従来とそんなに変わらないという印象が強い。

 実際、これまでガソリンスタンドでは二十四時間営業が実施されているし、主要駅のキオスクやスーパーマーケットは日曜日でも営業している。二十四時間営業解禁のニュースは大騒ぎするほどのものではないと言える。

 ベルリン最大の書店は金曜日に限って二十四時間営業している。中心街のフリードリヒ駅からすぐ近くという便利な場所にあり、深夜営業には最適な環境だ。

 早速、ドイツ初めての二十四時間営業の盛り上がりぶりを体験するため、この書店を訪れた。この日は来店者にシャンパンを無料で振る舞い、店内ではジャズバンドの演奏もあった。まるで、大みそかのような盛り上がりぶりだ。

 この店は本だけでなくCDコーナーが広い。ドイツのCDショップはたいてい試聴が可能だ。この本屋には自分のコンパクトCDプレーヤーを持ち込んで一日中、いろんな音楽を聴いている人もいる。眠れない夜、あるいは、退屈な夜、書店のソファに座ってクラシック音楽を聴きながら過ごすのも悪くないなと思った。

(T)

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sekai_no_1 at 08:32│Comments(1)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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この記事へのコメント

1. Posted by karu   2006年12月03日 19:50
これを読んで、ドイツ人の夜の過ごし方と、日本人の過ごし方の、文化の違いが反映されているような気もしましたが、どうなんでしょう?しかし、日本人、なぜ夜外へ出かけるのか?残業が多いのか、家が狭くて落ち着けないのか? 家に戻って、子供に童話でも読んであげてくれ〜。

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