2006年12月05日

連邦諸国の多文化主義

英国から

 英国には、三十年前から「人種平等委員会」(CRE)という政府系の独立機関があって、社会内での人種差別的行為を監視し、人種間の円滑な関係づくりを促進している。CREのフィリプス委員長は先週ロンドン市内で開催された国際人種問題会議で、「もし白人でなければ、英国は住むには欧州内で最良の場所だ」と語った。

★ 続きを読む前に、ご協力お願いします! ⇒ 人気blogランキングへ


 黒人、アジア系、アラブ系、そして最近は東欧系など、マイノリティー(少数派)の人々にとって英国は確かに魅力がある。政治経済的な理由だけでなく、さまざまな文化的背景を持った人々が何とか生活できるし、今後共に新しい社会づくりに参加し得るという意味でも可能性がある。

 世界の多くの国々は多民族ないし多人種から成る多文化国家であり、民族間や人種間の争いが絶えない。そのため、ロシアや中国などのように強力な国家権力やイデオロギーで統治しようとしたり、米国のように国家への過度の忠誠心を鼓舞する必要が出てくる。

 これに対し、英連邦諸国は少数派の文化と権利を尊重することで社会統合化を進める多文化主義を取ってきた。

 人種問題会議ではこの多文化主義の限界が指摘されたが、国連の人種問題担当特使は「統合化プロセスは対話である。解決策は多文化主義を捨てることではなく、成し遂げることだ」と語り、注目された。英連邦諸国には大英帝国時代からのグローバル化意識が根付いているためか、多様性尊重の風土がある。

(G)

★ これは面白い、と思った方はクリックを!! ⇒ 人気blogランキングへ

sekai_no_1 at 08:28│Comments(2)TrackBack(0)ヨーロッパ 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by karu   2006年12月13日 18:24
同じ島国でありながら、日本とは違うんですね。
ただ、英国の基本的政策としては、多様性を認めるのでしょうが、実際はどうなんでしょう?人種・民族と貧困・無職は関係しているのではないか、と思ったり、多様性があるのは、せいぜい下層〜中流階級だけでは?と想像したりもします。社会階級と多様性度との関係はないのでしょうか?
2. Posted by 蚊め!   2006年12月15日 05:42
 私もそう思う。黒人やアラブ系、スパニッシュのイギリス貴族なんか聞いたことないし…。

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

電子ブック
シベリア鉄道見聞録 ウラジオストクからモスクワまで、「ロシア号」6泊7日同乗ルポ! ほか電子ブック多数!
メルマガ

このブログは、メルマガ「ワールド・ニューズ・メール」と連携しています!


Profile
世界日報社
日刊紙を発行する新聞社。世界各地に特派員を配置し、海外情勢とオピニオンにめっぽう強い。日本初の電子新聞も運営中。
QRコード
QRコード
最新コメント
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

月別アーカイブ