2006年12月16日

サミット延期の真相

フィリピンから

 フィリピンのセブで予定されていた東アジアサミットが台風の接近で開幕直前に延期となった。国際的な首脳会談が延期されることは異例なことだけに、さまざまな憶測が流れている。

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 今年フィリピンでは、何度も台風による災害に見舞われただけに、政府が台風の影響に過敏になっていた可能性は大きい。サミットの数週間前には、ルソン島南部を台風が直撃し土石流で千人以上が犠牲になったばかり。九月にも首都圏を直撃した台風で電気などのライフラインが大きな損害を受けた。政府が各国の首脳の安全に神経質になるのは当然のことだろう。

 その一方で、サミットを狙ったテロのうわさが流れていたのも事実だ。まず警告を発したのは英政府で、首脳会談の期間にセブに渡航しないよう自国民に呼び掛けた。これに続き米国もテロの脅威を指摘した。比政府は具体的なテロの脅威がないことを強調したが、各国に不安を与えたのは間違いないだろう。

 さらに国会では改憲が大詰めを迎え、これに対する反対運動が盛り上がりの兆しを見せている。大統領が混乱に乗じたクーデターを恐れ、首都圏を離れたくなかったという憶測も出ている。政府にとってはテロよりも、こちらの方が具体的な脅威だったのかもしれない。

 台風だけでなく、これらのさまざまな要因が重なって延期を決断したというのが本当の理由のようだ。実際のところ延期が発表された時点で、台風の勢力はそれほど強いものではなかった。

 一方、庶民の間では会場となるセブ国際会議場の完成が間に合わなかったことが延期の理由ではないかとささやかれている。実際、台風による大雨で未完成の国際会議場は、ひどい雨漏りに見舞われたそうだ。今回の延期は英断だったのかもしれない。

(F)

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sekai_no_1 at 10:11│Comments(1)TrackBack(0)アジア 

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この記事へのコメント

1. Posted by karu   2006年12月18日 19:40
そもそもどうしてそんな状況でフィリピンでサミットを、と皆が合意したのでしょうか?? 摩訶不思議です。

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