2006年12月22日

車社会の落とし穴

インドから

 インドの交通事情は、すさまじいの一言に尽きる。インドの道路は、日本や英国と同じく車両は左側通行なのだが、現実のルールは「通常は左側走行」といった程度で、ほかはほとんど皆無に等しい。

★ 続きを読む前に、ご協力お願いします! ⇒ 人気blogランキングへ


 走行車線どころか中央分離線もないことが多いインドの道路では、逆走する車両も少なくない。しかも、申し訳なさそうにすごすごというものではなく、実に堂々としていて、正常に走っているこちら側が間違っているのではないかと一瞬、疑うほどだ。


 歩行者優先というのも、日本ならではの優しい制度と思われてくる。インドでは車を持つ富裕層からすると、道路を歩く人々は階層が違う貧者とでも言わんばかりに横断中の歩行者に車を突っ込んでくる。

 道路という道路で、一日中鳴り響くクラクションもすごい。日本ではクラクションを鳴らしてほかの車両や歩行者に注意を促すという行為は、あまりしなくなった。

 それがインドだと、原初のクラクション風景が演じられているし、その使用具合が半端ではない。多くのドライバーは、道路上の人々やオートリキシャやオートバイなど障害物を蹴(け)散らす道具のように、クラクションを鳴らし続けて走っている。ちょうど、しゃべり始めると止まらないインド人のようで、犬は飼い主に似ると言われるが、車も持ち主に似るということか。

 だが、敵もさるもの。通行人も車やクラクションなど全く意に介せず、堂々と歩いている。幹線道路でも平気で飛び出してくるし、ゲームでもやっているかのような感覚だ。しかし、インド人の交通マナーが向上しないまま、このままモータリゼーションが進行するようだと、人生そのものが即ゲームオーバーになる人が続出するのは間違いない。

(T)

★ これは面白い、と思った方はクリックを!! ⇒ 人気blogランキングへ

sekai_no_1 at 10:33│Comments(4)TrackBack(0)アジア 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by かもめ   2006年12月22日 22:42
エジプトもインドによく似ています。割り込み、クラクションの洪水、映画のようなスリルに満ちた追い越し、飛び出す歩行者等々。信号が少ないのですが、あっても守らないから設置していないのかも、と思えるぐらいです。皆、アクロバット的運転・歩行者の道路横断で生き抜いていきます。万が一事故でなくなっても神の思し召しです。インドも、中国も、エジプトも古代文明発祥の地ですが、このバイタリティと宗教観(?)が、事態を後押ししているのかな、と思ったりです。
2. Posted by がじゅ   2006年12月23日 22:56
 まさにこの記事の通りのインドでした。生き残りゲームのようなものです。
ハイウエイといってもいつも渋滞。8キロの道のりに2時間かかっても当たり前。本当に凄かったです。
こうなると、日本の方が異常なんじゃあないかと思ってしまいました。
3. Posted by karu   2006年12月25日 23:31
ある人に聞くと、日本では交通ルールを皆がよく守るからこそ、「あの車は突っ込んでこない」と思って突っ込まれたりして、心の準備(突っ込んでくるぞ!)ができてないから、とっさによけられず事故になるそうです。
そういわれれば、歩行者優先ゆえ、登下校の小学生は周りを見ずに歩いています。で、(他の歩行者や自転車にも)反応が鈍いです。「運動音痴か?」と思うほどで、心配です。一長一短でしょうか?
4. Posted by 武   2007年03月05日 10:06
かといって、日本の道路交通法をグダグダにする訳にもいけませんですなぁ。

コメントする

このブログにコメントするにはログインが必要です。

電子ブック
シベリア鉄道見聞録 ウラジオストクからモスクワまで、「ロシア号」6泊7日同乗ルポ! ほか電子ブック多数!
メルマガ

このブログは、メルマガ「ワールド・ニューズ・メール」と連携しています!


Profile
世界日報社
日刊紙を発行する新聞社。世界各地に特派員を配置し、海外情勢とオピニオンにめっぽう強い。日本初の電子新聞も運営中。
QRコード
QRコード
最新コメント
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

月別アーカイブ