2007年01月11日

あふれる“無料”広告

米国から

 日本で昨年暮れ、携帯電話大手ソフトバンクモバイルが新料金制度を導入する際に、テレビCMや新聞広告で「通話・メール〇円」と宣伝したところ、公正取引委員会から“お叱(しか)り”を受けた。不利な条件を小さく表示するなど、「景品表示法違反の恐れあり」というのが理由だった。

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 この騒動を伝え聞いた時にまず思い浮かんだのは、日本ではそうした広告への“免疫”がない、ということだった。

 良しあしはさておき、米国には「無料」広告があふれている。それに慣らされている米国人が「〇円CM」を見たところで、本当にタダと受け取る人は皆無に違いにない。

 例えば、スーパーに行くと、陳列棚の値札に「FREE(タダ)」の表示があちこちに踊っている。だが、その脇には必ず「一つ購入すればもう一つが」などと小さな文字のただし書きがある。クレジット会社から届くダイレクトメールは、時には封筒の表にも「年利〇%」とアピールしているが、一定期間後にそれが十数%になることが確実にどこかに記してある。

 そもそも、無料・無利息で商売が成り立つわけがないのだから、至って当然のことではある。

 米国で生活するようになった当初は戸惑っていた記者も、日常的に「無料」広告に接していると、「FREE」の字が目に留まるや、自動的に「どんな条件なのだろうか」と目がただし書きを追っている。

 ソフトバンクモバイルがどういう経緯で「〇円CM」導入を決めたのかは定かではないが、米国流CMが念頭にあった可能性は高い。今回は時期尚早で公取委からクレームがついたものの、いずれは日本でも「〇円CM」が当たり前になるのではないかと予想している。

(Y)

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この記事へのコメント

1. Posted by karu   2007年01月14日 07:08
「ただほど高いものはない」の好例ですね。
しかし、アメリカのやり方、私には詐欺に近く見えるんですが、文化の違いでしょうか? 誰も文句言わないんでしょうか?
2. Posted by 蚊め!   2007年01月14日 13:43
すべて自己責任ですから。自由が最大限尊重される代わりにね。>アメリカ。
3. Posted by karu   2007年01月14日 22:13
私はひどい近眼の上、ちょっと抜けているので、日本に生まれてよかった、と思った瞬間でした。
私のように抜けたアメリカ人は、「マイノリティ」として、生存競争に大変でしょうなあ。

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