2007年01月12日

タフな国民性

フィリピン

 フィリピンで昨年末に行われた世論調査によれば、九割以上の国民が新年に不安よりも期待を感じていることが明らかになった。

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 昨年はまさに「災害の年」だった。大型台風による自然災害が続き、千人以上が命を失う土砂崩れが二度も起きた。家を失った状態で年を越した人々も大勢いた。

 さらには軍によるクーデター騒ぎや非常事態宣言など、政治の世界も激しく揺れ動いた。路上には抗議デモの横断幕が翻り、大統領の辞任を叫んだ。

 ミンダナオではイスラム系テロ組織の掃討作戦も激化。分離独立を目指すモロ・イスラム解放戦線(MILF)との和平交渉も硬直状態にあり予断を許さない。

 アロヨ政権になって国の経済は良くなっているといわれているが、潤っているのは相変わらず一部の裕福層だけ。貧しい庶民は、外国からの仕送りなしには生活できないのが現状だ。海外に頼れる家族のいない貧しい庶民の生活は、良くなるどころか悪化している。国民の一割が海外で働くという「出稼ぎ大国」の現状は今後も加速するだろう。

 国内では外資系コールセンターの増加で雇用増加が期待されている一方で、採用される人材は不足している。年々、悪化を続ける教育環境のツケが回ってきているのだ。人口増加も相まって、もはや公立学校でまともな教育を受けることは不可能になりつつある。

 フィリピン国民には、まさに課題が山積といった感じだ。にもかかわらず、これだけの多くの人々が新年に希望を抱いている。昨年がいかに災厄続きの年だったということの裏返しなのかもしれないが、このような希望的な思考が、フィリピン人の「タフさ」の秘訣(ひけつ)なのだと感じた。ちなみにフィリピンの自殺率の低さは世界有数だ。

(F)

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sekai_no_1 at 08:42│Comments(2)TrackBack(0)アジア 

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この記事へのコメント

1. Posted by かもめ   2007年01月13日 19:10
楽天的性格は、遺伝子レベルで決まっているのでしょうか?
それとも気候や宗教も関係するのかしらん?
エジプトにいますが、気候は日本よりすごしやすい気が・・・。
フィリピン同様、貧しい層の人が多いけれど、日本人より楽天的な気がします。(でも、日本人よりいい加減)
宗教(イスラム教またはコプト(キリスト教))のせいもあってか、日本で毎年自殺者が3万人というと、「(自殺なんて)ばかげてる! 信じられない!」と、大学の先生も言います。
Look South!で、その楽天性を見習いたいものです。
2. Posted by 武   2007年03月05日 10:00
そこが「トロピカル」だからでしょう。
余り細かい事を考えると、頭が「オーバーヒート」するからです←冗談ではなくハナからそういうものです

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