2007年01月22日

日本支援でモノレール設置

エジプトから

 エジプトでは、日本からの財政的もしくは技術的支援による建設事業がかなり多く行われている。カイロ市中心部タハリール広場付近に建設された市民の文化的憩いの場、近代的で巨大な「オペラハウス」をはじめ、アジアとアフリカを結ぶ、スエズ運河に架けられた「ムバラク平和橋(別名・日本エジプト友好の橋)」、スエズ運河の下を通過する「スエズ・トンネル」などが日本からの支援で建設された。最近では、ギザの三大ピラミッド付近に建設中の「新エジプト考古学博物館」や、ルクソールについ最近オープンした観光客向けビジターセンターなどが代表的だが、このたび、カイロ市と十月六日市を結ぶモノレール開設に向けたプロジェクトが始まることになった。

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 現地紙によると、全長五十二キロの区間に四十二の駅を設置、総工費は六億七千万ドル(約八千四十億円)。これが完成すれば両市は三十分以内で結ばれ、毎日二十五万人が利用するとみられている。このプロジェクトは、五千人のエジプト人に雇用の機会を与え、完成後は千人に仕事を与えることになるという。

 さらに、各駅には商店やホテル、レストランなどが開設される。プロジェクトを推進する企業は、建設のための技術指導や芸術指導のため、今後五年間で二千人を、米国や日本、欧州諸国に派遣し学ばせるという。現在の地下鉄沿線の駅は、どことなく泥臭さが漂う暗いものが多いが、やっと近代的で明るい駅を備えた芸術性あふれる街が出現することになりそうだ。

 日本からはその他、全国の灌漑(かんがい)用水施設や各種障害者施設などへの支援も行われている。在エジプト大使館から頻繁に送られてくるファクスを見ると、目に見えない地味な所にも、きめ細かな支援が継続して行われていることが分かる。

 それにしても日本からの財政支援は多大だ。車や電気製品などの優秀さとともに、エジプト人が日本人に好意を寄せる源泉になっている。

(S)

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この記事へのコメント

1. Posted by かもめ   2007年01月22日 15:31
「エジプト人が日本人に好意を寄せる源泉になっている」・・・そうですね。以前八百屋で、日本の援助で建てられた小児病院のことをありがたそうに言われた時はうれしかったです。「庶民」の人の役に立っているので。
しかし、一方で、あてにされてる、悪くいえば、たかられてる気がすることも事実です。エジプトの体制を考えると、援助のお金は適切に使用されているのか?といつも一抹の不安があります。数年前亡くなったドバイ(?)の首長ゼード氏は、エジプト人のいい加減さにあきれ、ドバイの人間に資金事務的なことも担当させたそうですが。ピラミッド近くの博物館もどうして半額も有償とはいえ援助するのか、その見返りはあるのか、と思います。
2. Posted by かもめ   2007年01月22日 15:49
「見返り」というといやらしいかもしれないけれど、そんなに援助しても、イラク戦争の時やそれ以降しばらく、日本に対して冷ややかではなかったでしょうか? フランス人記者がイラクで誘拐された時は、こっちの新聞に、「フランスはイラクに兵を送らなかった国である。その国の人に危害を加えてはいけない」と有名なコラムニストが書いてました。一方、日本人旅行者が誘拐されたとき、なんだか、TVはそっけない報道でした。イラクに対する日埃共同援助だったか、カイロ大の日本語科に通訳を募集したら、「アメリカの味方をする日本のために何でしないといけない」という学生が多かったと聞きましたが。
3. Posted by かもめ   2007年01月22日 15:50
また、こちらの新聞記事も中国の方が圧倒的に多い。日本と中国が参加した芸術祭で、日本のグループの方が世界的に有名、中国は若手で無名でも、新聞は中国を写真(しかも当の若手でない写真)を掲示。細かく見れば、貿易で今後重要になる中国を大きく取り扱っていること明白です。

毎年3万人もの自殺者が出る、日本国民の「血税」なんですが、エジプト人にはそれがわかってるでしょうか?
モノレール自身は交通渋滞解消に一役買うでしょうが、イラク、サマワへの援助も自衛隊撤退後、県の不適切な対応で、機能していません。モノレールはできても、その安全保守をどれだけエジプト人でできるのか、疑問です。(台湾新幹線も似た問題あり)

私は、中国の貿易進出で霞んでしまった日本の立場を何とかするための、外務省の金バラまきじゃないか、と、意地悪く疑っています。でも、それしか手がないんでしょうね。
4. Posted by 蚊め!   2007年01月23日 05:26
援助が終わったあと、技術指導が中・長期的に必要かもしれませんね。
5. Posted by かもめ   2007年01月23日 22:50
誤解を招くかもしれないので付け加えます。
日本からの援助については、外務省は日本の一般人に見学させて、その人たちのレポートは、エジプト人の技師の真剣さに打たれた、と言っています。
真面目な人もいるでしょうが、問題は体制と考え方が、いい加減さをひどく生みやすい。
まず、オンブズマンなどはない。
「お客様ご意見箱」もない。
「サービス向上」という考えも乏しい。
技術面ではともかく、そういうソフト面で、安全保守が、手抜きになったり、「改善」無しのままになる可能性は大きいと思います。
この国に技術は移転できても、「改善」の精神は移転できない、と思います。
6. Posted by S   2007年01月28日 22:19
かもめさんの各種ご意見、咬めさんのご指摘その通りだと思います。一部エジプト人のいい加減さの原因は、賄賂体質がはびこった政治体制、そこからくる教育の荒廃、イスラム教の「インシャーラー(全ては神の御心に)」からくる無責任体質、イスラム教世界に閉じこもった国際性のなさ(アザーンを放置する人の迷惑を考えない独善的体質などが典型的事例)楽天的性格など、各種原因が重なった結果のように思います。日本からの支援は、教育の充実(特に科学的思考方式や国際性付与など)ソフト面にと願っています。イスラム教しか知らない「井の中の蛙」にならないよう、イスラム指導者への教育が最も必要かも知れませんが。
7. Posted by 外野   2007年04月21日 00:51
六億七千万ドルって八千億円強か !!, 違うだろ0が多いんじゃない。

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