2007年02月10日

UCCの威力

韓国から

 韓国でここ数年の間に急速に広まっているニューメディア「UCC(User Created Content)」をご存じだろうか。日本の大手コーヒーメーカーのことではない。個人がデジカメや携帯電話で写した動画などをインターネットのサイトにアップするもので、面白いと思ったテレビの場面を編集したりする場合もある。

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 最近は動画専門のサイトに“自作”の動画を投稿するのが主流になっているようで、容量無制限に動画投稿が可能で、一種の個人放送局を提供している「パンドラTV」という動画専門サイトの場合、一日のページビューが実に一千二百万を超える。ポータルサイトにも必ずといっていいほどUCCがあり、訪問者の大半がのぞいていくようだ。

 このUCCの“威力”を如実に実感させるのが、無名の韓国人男性が超有名人になったケースだ。エレキギターでクラシックの名曲「カノン」をロックバージョンで演奏する自分の姿を録画し、この動画をあれよあれよという間に世界の八百万人が見ることになったそうで、彼は一躍、超有名人になったという話だ。

 一方で、UCCは有名人にとって気を緩めることができない存在だ。パパラッチのようにいつ、どこで、誰が自分の姿を動画に撮って投稿するかもしれない。特に年末の大統領選に出馬しようという候補者たちにとっては、下手な姿が出回ろうものなら数十万票が一挙に吹っ飛ぶということにもなりかねない。

 五年前の大統領選ではインターネット新聞や携帯メールが大きな影響力を及ぼしたが、今回はUCCが当落を左右するとさえ言われている。「ネット大国」を自称する韓国ならではのはやりっぷりをみると、あながち的外れともいえない気がしてくる。

(U)

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sekai_no_1 at 11:40│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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