2007年03月09日

露骨な選挙活動

フィリピンから

 先日、美しい夕日で有名なマニラ湾沿いの遊歩道に行くと、巨大な恐竜に出くわした。

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 恐竜といってももちろん作り物。高さは二メートル以上あり大迫力だが、この近辺にはニノイ・アキノなどの歴史的な人物の像が幾つも置かれているから、恐竜はかなり場違いに見えた。

 海沿いのレストランが客寄せにでも置いたのかと思ったが、よくよく見てみると地元市長の寄贈と書いてある。しかも市長の名前の隣には次期市長に立候補している息子の名前まで……。ずいぶんと露骨な宣伝活動だとあきれた。

 ほかにも街中には市長の顔写真入りの真新しい野外温度計があらるゆる場所に設置されていた。温度計の表示がとても小さく、市長の写真の方ががはるかに大きいのには笑うしかなかった。

 これらは明らかに選挙を狙った宣伝活動だが、直接的に投票を呼び掛けているわけではないから、取り締まりの対象にはならないらしい。

 何しろこの国では選挙期間でなくとも政治家の顔があふれている。

 例えば歩道橋が完成すれば、大統領と握手する市長の写真が一緒に設置されるといった具合だ。政治家が私財を投じたわけでもないのだが、この国ではこういった宣伝がまかり通り、誰も文句を言わない。

 五月の統一選が近づくにつれ、違法な選挙活動の横行も社会問題化している。違法な場所にポスターを張る支援者と、それをはがす首都圏開発庁のいたちごっこが繰り広げられている。

 だが候補者が選挙違反で逮捕されたという話は聞いたことがない。選挙期間はこの国のルールや規則に対する認識を実感できる期間でもある。

(F)

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