2007年03月19日

サウジ王子の狼藉

エジプトから

 昨年七月のエジプト政府系日刊紙ゴムホレイヤに、サウジアラビアのアフメド・ビン・トゥルク・ビン・アブデル・アジズ王子が、宿泊先のエジプトの十月六日市にあるムーベンピックホテルで、同王子の警護員とともに、ホテルのガラスを割るなどの狼藉(ろうぜき)を働いたとの記事が掲載された。同紙によると、理由は、同王子の友人の二十歳の男性が何らかの理由でホテル側から解雇されたことにあるという。

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 警察の調べによると、王子はガラスの破片を防護する服を着用し、特殊な棒を用意してホテルのガラスと家具などを破壊したというから計画的な犯行だったようだ。

 スペイン人観光客らを案内していた三十一歳のスペイン人ガイドにも暴力を加えた。ホテル側も観光グループも、この事件に対し、王子の地位と財力、その後の影響力を恐れ、処罰なしにしたとのことだ。

 今年二月二十二日付同紙はまた、同王子が、ムーベンピックホテルに連れ込んだ犬が、同ホテルを訪れていた家族の子供たち二人を襲撃、女の子の顔を打つなどの被害をもたらした、と報じた。ホテル内への動物の持ち込みは禁止されていたそうだが、そのルールを堂々と破った王子も問題ながら、それを拒否しなかったホテル側も責任を問われなければならない事件だ。しかし、これも何の処分もなしに終わっているという。

 こういうたぐいの話は、北朝鮮の金正日国防委員長の長男やリビアのカダフィ最高指導者の息子など、どこの国でも一つや二つはあることとはいえ、情けない話ではある。

 こういう人物が実際の権力者になった場合は、その国の国民は不幸のどん底に陥りそうだ。こういう方々には、庶民感覚を会得する特別教育プログラムが必要だろう。

(S)

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この記事へのコメント

1. Posted by S・M   2007年03月19日 16:19
毎回楽しみに見させてもらってます!!
2. Posted by かもめ   2007年03月20日 02:02
リビアも北朝鮮もサウジも、ほんとは結構こういう「馬鹿息子」に手を焼いているのではないかと想像します。(かのサダムフセインも、二人の息子に大いに失望していたような…) 「馬鹿息子」は馬鹿息子で親の七光りなものの、自分の出番がないから、ストレスが溜まっているのかもしれません。
ただ、以前もサウジの他の王族のエジプト人に対する行為が新聞沙汰になり、それをサウジ人の友人に言ったら、「エジプト人はこう文句を言って、金を貰おうとしているんだ」と言いました。同じアラブでも、それぞれ相手への軽蔑は大きいです。ただエジプトにとって不利なのは、黙っていたら「金の力に沈黙した」と言われ、文句を言うと「金がほしくて文句を言うう」と言われることです。馬鹿な若様を、しわ腹かき切ってもいさめる「じい」がいないのが、悲劇ですね。ハルーン・アッラシードの時代は、はるか彼方ですね。
3. Posted by S   2007年04月02日 14:10
S.Mさん、かもめさん、関心を持ってくださり、コメントをお寄せ下さり、心慰められます。

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