2007年03月20日

身近になった環境問題

英国から

 欧州では今、環境問題の重要さが具体的な生活レベルで身近に感じられる。各家庭は自動車の排ガス規制、省エネ型の電球使用などを否応なしに実行せざるを得なくなっている。

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 わが家でも、約二年前にマイカーが故障したのを機に廃車処分にした。税金、ガソリン代などの維持費が割高なことが主な理由だったが、交通渋滞と環境汚染にこれ以上加担したくないこともあった。英国では近年、自動車登録台数が急激に増えており、現在は二千六百万台以上で、交通渋滞が年々ひどくなっている。今は、どうしても必要な時は知人の車に相乗りさせてもらっている。

 それから、部屋の照明も一般的なフィラメント電球からワット数が小さくて済む省エネ型の蛍光灯電球に変えた。欧米諸国の一般住居では光が柔らかいことからフィラメント電球が好まれているが、先週末に開かれた欧州連合(EU)首脳会議では、二〇一〇年までに蛍光灯電球に切り替えるとの方針が出された。今後、店頭からはフィラメント電球が無くなっていくだろう。

 環境問題に関して、英国は欧州大陸諸国に比べてまだ後れを取っている。特にゴミ処理に関しては最低だ。約二十年前にドイツの知人を訪問した時には、当時すでに分別ゴミ収集が行われていたが、英国では現在も一部の地区を除いて一括収集して埋め立てており、再利用は進んでいない。

 個人主義で機能主義的な英米人は、環境対策に不可欠な全体論的(ホーリステック)な問題のとらえ方が不得手ということかもしれない。

(G)

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sekai_no_1 at 08:45│Comments(0)TrackBack(0)ヨーロッパ 

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