2007年03月23日

実感伴わぬ経済成長

フィリピンから

 順調な経済成長を強調するフィリピンのアロヨ大統領だが、庶民には実感がわかないようだ。
 このほど民間調査会社が行った世論調査によれば、国民の飢餓率は過去最高の数値となった。過去三カ月に一度でも食べ物がなく飢餓感を感じた家庭は19%に及んだ。これは実に五世帯に一世帯の割合。

★ 続きを読む前に、ご協力お願いします! ⇒ 人気blogランキングへ

 昨年の十一月に行われた同じ調査の13・9%を大幅に上回る結果だ。政府は前回の世論調査の結果を受け、二〇〇七年五月までに飢餓率を半減させると発表したが、事態は悪化の一途をたどっているようだ。

 アロヨ大統領が強調するように、首都圏では米コンピューター大手のコールセンターが誘致されたり、高層マンションが飛ぶように売れるなど、中流層が増えていることは感じられる。だが、このような都会の真ん中にさえ、スラム街が存在するのもフィリピンの現状である。

 国内に比較的、高給な職場が増えているとはいえ、そういう職に就ける人はほんの一握りにすぎない。安過ぎる国内の賃金に見切りを付け、海外を目指す労働者も増え続けている。海外比人労働者(OFW)の数は、百万人を突破する勢いだ。

 中央銀行(BSP)の調べでは、昨年の送金額は百二十八億ドルにも及び、前年の約二割増を記録。今年は百四十七億ドルの送金を見込んでいる。

 ちなみに今回の飢餓調査の結果にアロヨ大統領は、「国民の消費傾向にも問題がある」と分析し、ぜいたく品の購入を控えるよう注文を付け、さっそく物議を醸している。

 一方、政治家に関する調査では、67%が「公約通りに福祉政策が行われていない」と答えるなど、国民の政治家に対する不信も高い数値となっている。

(F)

★ これは面白い、と思った方はクリックを!! ⇒ 人気blogランキングへ

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/sekai_no_1/50647623
この記事へのコメント
おもしろニュースを拾っていくと、世界各地での二極化(格差の拡大)が見えてくるような気がします。
Posted by karu at 2007年03月28日 22:30