2007年04月07日

農民発の反米感情

韓国から

 このところ韓国では、米国との交渉が妥結した自由貿易協定(FTA)をめぐり、市場開放で打撃を受けるとみられる農民たちの「今後」がしきりに語られている。輸入関税の撤廃で安い米国産の牛肉や果物が大量に入ってくることが予想され、「先々が心配」という心境の農民たちがたくさんいるからだ。

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 韓国中部でビニールハウス栽培などを行うパクさんもその一人。パクさんは若いころから培ってきたノウハウで、スイカなどの果物やコメを中心に毎年そこそこの収穫を上げ、日本にも輸出。娘を米国に留学させるなど、韓国の農民の中でも比較的成功した部類に入るが、それでも将来については悲観的だ。

 「コメは市場開放から除外されてやれやれと思ったが、スイカは安心できない。入ってくるのは安い米国産のオレンジだが、主食でないから消費者は安い果物に流れる」

 「農業しか知らない五十過ぎの者に転職など考えられないよ」

 フムフムと聞いているうちに、話は政府や米国の悪口に移った。

 「韓国政府に対し農民は激怒しているが、米国も望むもの(FTA)があれば力で支配しようとするから嫌い。大企業が安い米国産を大量に買い付けてしまえば、われわれのような農家はつぶれるしかない。結局、強者は勝ち、弱者は負けるということさ」

 市民団体や左翼系政治家の“特権”のような反米論が、ごく普通の農民の口からも出てくる。関税撤廃の対象となった牛肉やオレンジなどを手掛ける農民は、なおさらだろう。

 大統領自ら「先進国入りへの道」と意義を説いたFTAだが、このままいくと「農民発の反米感情」の温床になる感じ。年末の大統領選にも影響を及ぼすかも……。

(U)

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sekai_no_1 at 08:38│Comments(0)TrackBack(0)韓国・北朝鮮 

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