2007年04月12日

便利な「返品天国」

米国から

 米国での買い物で非常に便利だと思うのは、返品が容易にできることだ。

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 数カ月前、リビング用の一人掛けのイスを百五十ドル(約一万八千円)で購入した。さっそく組み立てて使い始めたのだが、しばらく座っているとどうも腰が痛い。店頭で試した時の座り心地は抜群だったのだが……。

 結局、これは使えないと判断し、再び分解して、店に持って行ったところ、店員は何も言わずに全額返金してくれた。組み立てる際に段ボールやパッケージを破り、素材に少々キズが付いたにもかかわらず、である。

 「返品天国」の米国では、商品が開封してあったり、状態が多少悪くても、返品に応じてくれることがほとんどだ。このため、返品に応対するカスタマーサービスコーナーに長い列ができる店も少なくない。

 今までの経験で、「こんなものまで返品できるのか」と思ったのが、メガネ。最近、専門店で新しいメガネを作ってもらったのだが、自分の目に合わなかった。「気に入らなければ無条件でマネーバックします」とあったので、返品を申し出たところ、目の検査代を除いて、全額返ってきた。

 メガネのフレームは再販売できるが、加工済みのレンズはおそらくゴミ箱行きだろう。店内には自分以外にも返品を求める客がいた。商品の質が悪かったことにはがっかりだったが、返品可能なシステムは消費者としては非常に助かる。

 米国では、クリスマスプレゼントをレシートと一緒に贈る人も珍しくない。相手が気に入らなければ、交換あるいは換金してもらうためである。合理的なやり方だが、日本人の感覚では、他人から頂いたものを返品するのは相手に失礼と考えてしまうのだが……。

(J)

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この記事へのコメント

1. Posted by 蚊め!   2007年04月12日 14:46
 それだけ粗悪品が多いということだと思います。だからレシートは食料品以外では必須です。英語がうまければ、レシートナシでも返品可のときもありますけど。レシートさえあれば数週間以内なら返品できると聞いたことがあります。
2. Posted by karu   2007年04月20日 02:01
椅子にせよ、眼鏡にせよ、結局は質が悪かったということでしょうか?(椅子は構造上疲れがでにくよう、デザインの段階で考慮・実験がなされてるべきですよね?) こういうのを読むと、質のいい製品のありがたみがよくわかります。日本は質がいい方でしょうか? 一方で、質がそこそこでも世界はそれでまわっているのか?と考えることもあります。もちろん安全第一の分野では違うのでしょうが。
3. Posted by 蚊め!   2007年04月20日 12:09
 基本的には、1割か2割程度粗悪品が出るという前提で作っているという話も聞いたことがあります。すべてのものが…。
4. Posted by karu   2007年04月20日 14:18
蚊め!さん、情報をありがとうございます。1、2割の粗悪品…な、なんと申してよいものやら。それは、怠慢というか、詐欺というか…。
ちなみに返品等で出る損失は、結局は消費者がかぶることになるのでしょうか?そうなると、値段を上げるか、質をさらに下げるか、でしょうか?ますます、安かろう、悪かろうになっていくのでは、と危惧してます。
5. Posted by karu   2007年04月23日 02:50
(付け足し)返品等で出る損失の負担ですが、負担を背負うのが下請け業者の可能性がありますね。ますます格差社会になるような…。最近、格安○○、とか多くて、助かっているけれど、舞台裏を考えると、安ければいいってもんじゃないのだ、と感じることが時々あります。気づかぬうちに自分も搾取側の一員になっているような気がします。
6. Posted by 蚊め!   2007年04月23日 14:08
 割合はともかく、米国では組み立てとか、モノつくりはあまり良く見られずにスパニッシュや、あるいはアジア系移民に任せているそうです。その際、マネジメントプログラムでは、「一定の割合で粗悪品が出る」のを前提にしたプランを組むそうです。カイゼンという言葉がアメリカで流行っているのですが、そういう考えは持ち合わせていないようですね。
たしかQC活動ってアメリカから来たような気がしますけどね。
7. Posted by 蚊め!   2007年04月23日 14:10
あ、もっとも高級品は知りませんよ。下層階級に位置する「庶民」ですから。
 サービス、品質は値段に比例するというアメリカの原則に則れば、高級品、高価格品、ぜいたく品では、日本並みの品質が約束されているのでしょう。

8. Posted by karu   2007年04月26日 22:43
蚊め!さん、再度情報ありがとうございます。「安くて良いもの」アメリカ版松下幸之助はいないのでしょうかね〜。可哀想に。 ま、いなければ、そんな分野で日本がリードできるだろうから、それでもいいのですが。

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