2007年04月13日

食堂車はどこ?

インドから

 インド旅行では汽車の旅が便利だ。欧米で言う高速道路という基準からすると、インドでは高速道路が皆無に等しいが、鉄道網は完備されている。乗り心地も一部車両を除き、決して悪くはない。格安の指定席もあれば、コンパートメントになっているエアコンの利いた寝台もある。

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 ただ膨大な車両がインド中を走っているが、インドの鉄道には食堂車が付いていない。無論、走る宮殿といわれる観光客用マハラジャ列車には、豪華な五星基準のレストランが付いているが、通常の長距離列車にあるのは厨房(ちゅうぼう)車だけだ。

 厨房車の御用聞きが、乗客から注文を取って発泡スチロールに入った料理を出すのだ。その注文も至ってシンプルで、乗客が選択できるのは「ベジかノンベジ」だけだ。「ベジ」というのはベジタリアン、「ノンベジ」というのはメーンディッシュが肉か魚となる。大体、ベジタリアンのカレーセット料理ターリが五十ルビー(約百二十五円)、ノンベジのビリヤーニ(ナッツやドライフルーツ入りカレーピラフ)セットが七十五ルビー(約百九十円)といった具合に安いが、ほかに選択肢がなく「食」の楽しみはあまり期待できない。

 ベトナムの鉄道も食堂車がない。厨房車で作っているのは、専らカップラーメンだけだ。しかし、食文化の多彩なベトナムが高度成長を遂げ、やがて食堂車を走らせるようになるのは時間の問題だ。

 一方、インドではしばらく食堂車が走りそうにはない。というのも、禁欲的というか食に対する感覚が違うからだ。中国ではホテルのことを飯店というように、宿泊施設ではあっても「食」が重要な意味を持つ。「医食同源」という健康志向も強いが、みんなで料理をつつきながらわいわいやるのが好きなのだ。

 その点、インドではレストランが付いていないホテルが結構多い。

(T)

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sekai_no_1 at 08:30│Comments(1)TrackBack(0)アジア 

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この記事へのコメント

1. Posted by karu   2007年04月16日 04:25
興味深いですね。インドの人は衣・食・住のうちどれに重きを置くのでしょうか? 食ではないようですが。

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