2007年04月30日

エリツィンへの評価

ロシアから

 ロシアのエリツィン前大統領が四月二十三日、心不全で急死した。全世界の首脳・元首脳たちが相次いで声明を出し、彼の歴史的功績をたたえた。

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 ところで、ロシア国民はエリツィンのことをどう考えているのだろうか。否定派と肯定派に分かれる。

 否定派は、エリツィンが一九九一年にソ連を崩壊させたことを非難する。これは西側陣営にとって「脅威の消滅」を意味し、偉大な功績である。しかし、ロシア人の観点に立つと、エリツィンは「帝国を分裂させた男」になる。年金生活者のニーナさん(70)は、「やつは酔っ払って、祖国をバラバラにしたのよ!」といまだに憤っている。

 また否定派は、「ショック療法」により、ロシア経済を沈没させたことを怒る。九二−九八年、ロシアの国内総生産(GDP)は43%減少した。特に年2600%のハイパーインフレで、貯金が無価値になった打撃は大きい。

 年金生活者のミーラさん(75)は、「彼のせいで、四十年分の貯金がパーになったわ」と嘆く。

 一方、肯定派は「エリツィンは自由を与えてくれた」と絶賛する。主にソ連時代を知らない若者と、連邦崩壊後に成功した人々だ。

 大学生のキリル君(20)は、「彼のおかげで、自由に外国に行ける。自由のない生活は考えられない」と語る。携帯電話の販売店を持つビクトルさん(45)は、「エリツィンのおかげで、自分の能力を開花できた。もう昔には戻りたくない」と話した。

 一般的に、年が上になるほど、否定派が多いようだ。しかし、国が豊かになるにつれ、恨みは忘れられていくだろう。

 二十四日、クレムリン近くの救世主大聖堂で、一般弔問が行われた。一日中行列が尽きることはなかった。

(Y)

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sekai_no_1 at 08:49│Comments(0)TrackBack(0)ロシア 

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