2007年05月02日

困難なドル・リヤル両替

サウジアラビアにて

 サウジアラビアの首都リヤドを訪問し、多くのことに驚かされた。リヤドの街の超近代的な街並みや、通りの清潔さはもちろんだが、女性のみならず男性の服装までが完全に統一されていること、王室用の特別空港があること、女性の写真撮影が禁じられていることなどが代表的。しかし、最も驚き、困惑したことは、ドルのサウジ・リヤルへの交換の難しさだった。

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 情報省の役人に案内されて超近代的なデパートに行った時のこと。記念品やお土産を探そうと、ドルをリヤルに交換しようと両替所に行ったところ、私が持っていたドルは皆、交換不可能だった。理由を聞くと、ドル札には印や落書きがある、発行年月が古すぎる、折り目の印刷がすれているなどの理由だった。驚いたのは発行年月の制限で、二〇〇四年以前のものはきれいなものでもだめだった。

 翌日訪れた銀行でレートを落として換えてもらい、事なきを得たが、両替所はもうけることを放棄しているのではないか、と疑問に思った。もうけを考えれば、いかに多くの現金を扱うかに意識が行くものだが、事務的な処理だけを行っている。

 役人は、サウジ国民は病院や学校などすべてが無料で、大学生は給与をもらって大学に通っている、と自慢していた。そういえば、オイルで潤う王国からなる湾岸諸国は皆、療養費や学費は無料だ。湾岸諸国の経済の価値観には違和感を感じる。

(S・カイロ在住)

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この記事へのコメント

1. Posted by 蚊め!   2007年05月04日 15:19
 しんじらんない!確かに米ドル札は落書きだのはんこだの押しまくりのもあるけど…。日本(潔癖国家)でもありえないや、そんなこと。
 まあ要するに賄賂が欲しいだけなのではないだろうか?
2. Posted by マリコ   2007年05月07日 11:52
そうなんだ。びっくりしました。あのあたりのアラブもそうなんですか。昔、中国を旅行してた時のことを思い出しました。愛想よく笑えばお金が落ちるのに、どうしてそうしないの?と何度も思いました。そんなこと誰も気にしない、仕事をする気がなければやらない、やらなくても生活に困らない・・・能率とかサービスとかいう概念からはほど遠いというか・・。石油がなくなった時、どうなるのか?その時にはもう他の収入が見込めるようになっているだろうか?それとも収入があろうがなかろうが、人々の生活態度に変化はないだろうか??
いろいろ旅していて、アジアは一番、サービスとか、顧客の立場に立って考えるという概念があるように思えます。少なくとも、我々の価値観から見たら、やはり一番居心地がいい場所なのでしょうね。
逆に、違う価値観を持った人たちから見たら、我々にとって不便なことを、不便とも感じないのかもしれません。
3. Posted by S   2007年05月11日 06:53
賄賂が欲しいという以上に、彼らの給料は国から出ているので儲ける必要がないのだと思います。管理することだけが仕事という感じです。エジプトやレバノン、ヨルダン、モロッコ、アルジェリア、チュニジア、シリアなどは両替は問題なかったと思います。ただ、サウジで驚いたのは、アンケート方式で、会議の運営の仕方や設備、接待の良し悪しなどを細かく意見を求めている点です。給料体系がどうなっているかわかりませんが、政府は 国民一人一人を【目安箱】方式で、評価をさせているのかなと思いました。エジプトは評価や意見の吸収システムが皆無で賄賂がまかり通って行政麻痺状態ですが、サウジは管理社会としてうまく機能しているようです。

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