2007年05月04日

真夏の到来

フィリピンから

 本格的な夏を迎えたフィリピンでは、連日三五度を超える猛暑が続いている。

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 フィリピン気象庁によれば、四月二十四日にマニラ首都圏で三七度になったほか、ルソン島の最南端に近いトゥゲガラオ市ではすでに三九度を超え、今年の最高気温を記録した。

 この暑さで各地では、選挙運動中の町議会議員候補者が熱中症で死亡したほか、スポーツ競技会でも暑さで倒れた関係者二人が死亡した。

 暑さによる肉体的なストレスも問題だが、もう一つ懸念されているのが電力問題だ。

 このところの暑さでエアコンの使用率が一気に上がったことで、早くも首都圏の一部が停電に見舞われるなど、インフラの脆弱(ぜいじゃく)さを改めて露呈している。

 エネルギー省は電力の安定供給を保証すると発表しているが、ただでさえ高い電気料金が電力不足を理由に値上げされるとのうわさもあり、庶民たちは戦々恐々としている。

 さらに今年は、夏季の真っただ中の五月に選挙が行われる。もし投票期間中に停電ともなれば、開票作業の混乱に拍車を掛ける可能性もあることから、電力会社は特別対策チームを組織し停電防止に努める方針を打ち出している。

 常夏の国というと、凍死も餓死もしないという楽園的なイメージが強いが、実際に住むとなると経済的にも体力的にも真夏の負担は相当に過酷だと感じる。

 その昔、フィリピンを統治していた米国が、膨大な費用を投じて首都から遠く離れた山岳地帯を開拓し、避暑地を造った理由がよく分かる。

(F)

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sekai_no_1 at 08:36│Comments(0)TrackBack(0)アジア 

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