2007年05月14日
シナイ山の雨にモーセを偲ぶ
エジプトから
旧約聖書の「出エジプト記」に、預言者モーセが、エジプトで奴隷生活を送っていたイスラエルの成人男性約六十万人(妻子ら含めて約二百万人以上)を引き連れて「出エジプト」した話が記されている。その中でモーセが神から「十戒」を授かった場所が、シナイ半島南部にあるシナイ山頂とされている。
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旧約聖書の「出エジプト記」に、預言者モーセが、エジプトで奴隷生活を送っていたイスラエルの成人男性約六十万人(妻子ら含めて約二百万人以上)を引き連れて「出エジプト」した話が記されている。その中でモーセが神から「十戒」を授かった場所が、シナイ半島南部にあるシナイ山頂とされている。
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今までに、いろいろな人を案内して十回近く登ったが、いつも快晴に恵まれ、ご来光を仰ぐことができた。山頂の周りは、樹木一つ無く、全くの岩山だけが脈を打つようにして広がる。山々が朝日を浴びて黄金色に輝くさまは実に荘厳だ。
周りも砂漠で、雨とは全然関係のない地域かと思い込んでいた。だが今回だけは下山途中から雨が降りだし、ふもとに着いた時にはびしょ濡れになっていた。雷も鳴りだし、山の天候の変わりやすさはどこも変わらないものだと思い知らされた。
改めて聖書を見ると、出エジプト記十九章十九節に、神はモーセに対し雷を持って答えられたとある。当時もしばしば雨や雷に見舞われることがあったようだ。シナイ山のみならず周りの山々すべてが雨にけぶる姿は幽玄そのもの。改めて山の美しさと厳しさを認識させられるとともに、そこで四十日間も断食したモーセの姿が偲(しの)ばれた。
モーセは、シナイ山のふもとで燃える柴の中に現れた神に初めて出会う。現在そこにはギリシャ正教系の修道院が建てられている。教会の中の最も奥まった場所(至聖所)は神が顕現されたとされ、その手前の礼拝堂の一部は、モーセが靴を脱いでぬかずいた聖所とされている。
米国人か英国人だろう、英語の流暢(りゅうちょう)な五十歳代と思われる恰幅(かっぷく)のいい男性が、「ここは神が臨んだ聖なる場所だ」と興奮気味に語った言葉が今も耳に残っている。
(S)
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周りも砂漠で、雨とは全然関係のない地域かと思い込んでいた。だが今回だけは下山途中から雨が降りだし、ふもとに着いた時にはびしょ濡れになっていた。雷も鳴りだし、山の天候の変わりやすさはどこも変わらないものだと思い知らされた。
改めて聖書を見ると、出エジプト記十九章十九節に、神はモーセに対し雷を持って答えられたとある。当時もしばしば雨や雷に見舞われることがあったようだ。シナイ山のみならず周りの山々すべてが雨にけぶる姿は幽玄そのもの。改めて山の美しさと厳しさを認識させられるとともに、そこで四十日間も断食したモーセの姿が偲(しの)ばれた。
モーセは、シナイ山のふもとで燃える柴の中に現れた神に初めて出会う。現在そこにはギリシャ正教系の修道院が建てられている。教会の中の最も奥まった場所(至聖所)は神が顕現されたとされ、その手前の礼拝堂の一部は、モーセが靴を脱いでぬかずいた聖所とされている。
米国人か英国人だろう、英語の流暢(りゅうちょう)な五十歳代と思われる恰幅(かっぷく)のいい男性が、「ここは神が臨んだ聖なる場所だ」と興奮気味に語った言葉が今も耳に残っている。
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