2007年05月31日

保護者の“宿題”

米国から

 公立小学校に通っている長男は、ほぼ毎日、宿題を持って帰ってくる。

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 まだ低学年なので国語(英語)や算数などの簡単なプリント一枚くらいの量で、毎日自宅で勉強する習慣を身に付けさせるのが狙いのようだ。われわれ親が小学生だったころには毎日宿題をやった記憶はないので多少かわいそうに思いつつも、子供をせかして宿題をやらせている。

 学校では特に「読書」に非常に力を入れている。当地では、日本式でいうと幼稚園年長組から義務教育が始まるのだが、長男が通っていたところは、毎週水曜が「図書館の日」。子供がそれぞれ、好きな本を一冊借りて家に持ち帰ってきた。

 ところで、幼稚園児では“読書”できるほど上手に字が読めるわけではないので、必然的に親が読み聞かせることになる。わが家でも、子供が寝る前にベッドで本を読み聞かせることが日課となった。

 小学一年に上がると、今度は読書の“ノルマ”ができた。学校から「読書記録表」を渡され、一日に二十分間以上、読書をすれば、日付と本のタイトルを記し、親がサインするようになっている。月間で二十日以上、それが実行できれば、ピザの無料チケットやステッカーなどの景品がもらえる。

 だが、小学校低学年くらいでは、やはり親が一緒に本を読んでやることになる。空白だらけの「読書記録表」を学校に持って行かせるのは避けたいのが親の心理。結果として、ほぼ毎日の子供との読書が、事実上の「親の宿題」という感じになっている。

 子供の教育は学校任せにせずに保護者も積極的に参加する――。米国の初等教育では、それがシステム化されている印象だ。一方、週休二日制に加え、月曜の授業も午前だけ、さらに二カ月以上の長い長い夏休みがあることなどを考えると、親の負担が少しきつ過ぎるような気もしている。

(Y)

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この記事へのコメント

1. Posted by karu   2007年06月10日 03:57
教育を学校任せにしない、いい方法ですね。読書のノルマに親のサイン、ふと、「ずる」をする親がいないのだろうか?と気になりました。
しかし、これだけ教育に「参加」するシステムなら、「文句を言う」のもそれに比例して、多いのでしょうか? 日本では、とんでもない文句を言う親、とんでもない要求をする親が増えているそうですが、米国ではどうでしょうか? 続報(?)期待しています!

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