2007年06月01日

有権者意識に変化の兆し

フィリピンから

 候補者の暗殺に投票所への放火……。中間選挙が行われたフィリピンでは、各地で暴力事件が相次ぎ、百人を超える犠牲者が出た。相変わらずともいえるこの国の選挙事情だが、有権者の意識には変化の兆しも見られた。

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 これまで選挙CMといえば、太り気味の政治家が庶民と一緒に市場や工事現場で歌ったり踊ったりするような、極めてショー的で非現実的なものが幅を利かせてきた。

 ところが今回の選挙では、野党を中心に貧困問題や政治問題を前面に押し出したメッセージ性の強いテレビCMがお目見えするなど、選挙戦術にも変化が見られた。

 このCMが有権者にどの程度の影響を与えたのかは知る由もないが、今回の選挙では野党の躍進が目立ち、上院選では圧勝の可能性が強まっている。

 さらに今回の選挙で顕著だったのが芸能人候補の低迷だ。これまでは元俳優のジョセフ・エストラダ前大統領や、前回の大統領選でアロヨ大統領と接戦を繰り広げた国民的スターの故フェルナンド・ポー氏など、この国の選挙では政治経験よりも知名度やイメージ的なものが結果を左右してきた。

 ところが今回の選挙では、与党から上院選に出馬した俳優候補はことごとく当選圏外。さらに試合の日には全国の犯罪件数が減るほど、あらゆる国民の人気を集める国民的ボクサーのマニー・パッキャオ選手も下院選に出馬したが、政治家一族に惨敗する予想外の結果に。

 これまでは政策などはあまり重要視されず、単なる人気投票になりがちだったフィリピンの選挙。だが度重なる政情不安や深刻さを増す社会格差が、有権者の意識に変化をもたらしているようにもみえる。

(F)

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この記事へのコメント
それが起爆剤になって、いい方向に向かっていけばいいですね。興味深い記事をありがとうございます。
Posted by karu at 2007年06月01日 11:57
記事拝見しました。この記事の中の通り、3年前の選挙と今回の選挙が顕著に違う事を実感しています。前回の選挙の時に、マニラの飛行場の待合室で丁度凱旋帰国したマネー・パッキァオさん、奥さん、息子さんがいられ、私が最初に記念撮影をお願いしました。快く受けてくれました。その後、私の後に続けとなり皆さん記念撮影されました。ジェンサン行きの飛行機には上院議員に立候補されていたジンゴイ・エストラーダさんと女性の下院議員が載っていました。ジェンサンでジンゴイさんにも声をかけ彼等との記念撮影しました。フィリピン流に何でも写真です。
選挙に出られた方々はパッキァオさんのパレードに便乗しにきたという事でした。そして、皆様当選でした。
3年前は、友人の選挙応援していましたが、今回は日本に避難しました。選挙も終わりましたので、明日からフィリピンに行きます。
また、世界おもしろ情報がありましたら教えてください。
Posted by 鷹羽 信夫 at 2007年06月01日 16:08