2007年06月09日

顕忠日の英霊たち

韓国から

 韓国では六日を顕忠日(ヒョンチュンイル)と称し、韓国動乱(一九五〇―五三年)で戦死した元国軍兵などいわゆる“護国英霊”を追悼する日になっている。公休日でもあるため、全国の国立墓地では早朝から大勢の遺族らが墓参する光景も見られる。

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 今年もソウル市銅雀区にある国立墓地では、午前十時から政府が主催する記念行事が行われた。政府の要人、政党代表、戦没関連団体の関係者、独立有功者遺族のほか一般市民や学生ら約五千人が参加し、大統領がメッセージを語った。

 式典は厳かな雰囲気の中で進行し、最後に二千七羽の白い蝶(ちょう)が放たれた。韓国で「白」は神聖、高貴を象徴し、「蝶」には死者の霊が乗り移るという言い伝えがある。「国を守ろうと犠牲になった人たちがいて今のわれわれがある」という犠牲者をたたえる気持ち、「国民各自が自国を守るためにすべき使命を新たに胸に刻む」という今後の誓いなどが込められたパフォーマンスだ。

 式典に参加しながら、「ところで英霊たちは今の母国をどう思っているだろうか」と考えた。「命をささげた結果、母国は満足のいく姿になっているのか」と。

 北朝鮮の金正日政権は、いまだ赤化統一の野望を捨てずにいるといわれる。そんな政権の主張に沿って平和体制や南北統一を進めようとしているのが、今の「母国の姿」だ。

 同じ日、ソウル市庁前では在郷軍人ら二万人による保守系集会が開かれたが、その宣言文には住民を抑圧し、核やミサイルで周辺国に脅威を与え、大韓民国転覆を画策する北政権への批判と、これに迎合すまいという「救国の大原則」が明記された。

 「英霊」たちは記念行事よりもこっちの集会の方に“参加”していたかもしれない。

(U)

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