2007年06月26日

自由を奪われる子供たち

英国から

 英国では十二歳未満の小学生までの子供たちは、学校まで大人が送り迎えしなければならない。子供を一人で歩かせたり、バスや地下鉄などの公共交通機関に乗せると、危険にさらしたとのことで警察官から注意される。

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 通学に限らず、子供が自宅から外出して、近くの公園や通りで遊ぶことも親の無責任な行為だとされており、子供たちはせいぜい自分の家の庭でしか自由に遊べないでいる。

 これは子供の誘拐、児童性犯罪などに遭う危険が高いためで、都市部だけでなく地方でも同様のようだ。しかし、こうした異常な事態は英国でもここ三十年間ぐらいのことらしい。一九七〇年には全国の小学生の80%は一人で通学していたという(現在は9%以下)。

 筆者が住む大都市ロンドンではもちろん、子供たちが一人で通学したり自由に遊んでいる姿は見たことがない。従って、大人が子供と接したり、話したりする機会は皆無だ。

 ところが、スコットランドの田舎町に行った時のことだ。午後四時ごろ、小学生の子供たちが親の出迎え無しに三々五々歩いて下校していた。一人の男の子は、通りで擦れ違った際に向こうから“ハロー”とあいさつしてきて、びっくりした。

 しかし、筆者が育った日本の田舎町ではこうしたことが普通であったし、二、三年前に帰省した時でさえ、まだ子供たちが“こんにちは”とあいさつしてくれたのを覚えている。

 「ウサギ追いしかの山、コブナ釣りしかの川……」。先進国では次第に、子供たちから自由が奪われ、ふるさとの自然と接することさえできなくなっている。悲しいことだ。

(G)

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この記事へのコメント
 面白い情報の提供ありがとうございます。
 最近は「近所付き合い」という言葉さえ、なくなろうとしているのではないかと心配になります。
 
Posted by 月とすっぽん at 2007年06月27日 11:58